施工事例

WORKS

借景の家

今回の建築地は南北に対しておおよそ45度に振られている南東-南西角地。北西以外は道路や公園に囲まれており、パッシブデザインに適した場所でした。プライバシーを考慮しつつ陽の光を室内へ取り込めるように、そして北東には緑豊かな公園があったのでその景色を暮らしの中に馴染ませられるような間取り・窓配置を計画しました。

建築地は北東の公園よりも宅盤が上がっていたため、外部からの視線を気にせず開放的に過ごすのであれば車・人通りの多い南側よりも東側に開いた方が良いと判断し、今回は北東面・南東面に開口をたっぷり設けました。吹き抜けは南東のダイニング側に配置し、2階からも降り注ぐ自然光のみで日中は十分明るくお過ごしいただけるようになっています。

木の温かみ溢れるインテリアに溶け込む景色が素晴らしい「借景の家」。

タイコーらしいパッシブデザイン住宅がまたひとつ完成しました。

  • 濃いグレーをベースとした外観は窓間の木目調サイディングと前庭が良いアクセントに。
  • アクセントとなる框戸を中心にスッキリとシンプルにまとめた玄関。向かって左の収納部には有孔ボードが施工されておりカスタマイズ可能です。
  • 1階LDKに入ってすぐの景色。緑あふれる隣の公園の景色が暮らしの中に溶け込みます。
  • 大きな吹き抜けのあるダイニング。インテリアは木×ブラックの組み合わせで統一されています。
  • テレビ背面壁はタイル(デンバーストン)を採用。あたたかみのあるグレージュのタイルがアクセントとなっています。
  • ウッドワンの無垢材を使ったキッチンを採用しています。無垢フローリングも同じ色味でまとめました。
  • 絶景が広がるスタディスペース。階段下でもこれだけ大きい窓があれば開放感があります。
  • ウッドデッキのあるお庭。公園には桜の木が植えられておりお家に居ながらお花見ができます。
  • グレージュでまとめた造作洗面台。木枠の1枚鏡と大判タイルの組み合わせ◎
  • トイレは大胆にウィリアム・モリスがデザインした輸入壁紙を採用。ナチュラルなお家の雰囲気にぴったりです。

ARCHITECTURAL DATA

設計士
前田良
完成
2022年
所在地
奈良県生駒市
建築面積
67.90m2(20.53坪)
延床面積
108.79m2(32.90坪)
敷地面積
185.97m2(56.25坪)
建ぺい率
40%
容積率
60%
階数
2階
家族構成
夫婦+子供2人
構造
耐震構法SE構法
耐震等級
3(最高等級)
耐風等級
2(最高等級)
温熱等級
6
温熱地域区分
5地域
年間日射量地域区分
A4区分
用途地域
第一種低層住居専用地域
防火地域
法22条地域

ECO SPECS

省エネ性能の値

一次エネルギー消費量
483MJ/ (m2・年)
年間暖冷房負荷
213.59MJ/ (m2・年)
Q値(熱の逃げにくさ)
1.41W/m2K
UA値(熱の逃げやすさ)
0.46W/m2K
C値(すき間の面積)
0.59cm2/m2
ηAH値(冬の日射熱取得量)
1.8
ηAC値(夏の日射熱取得量)
1

令和3年度自社基準

  • 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
  • Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6

年間の光熱費の比較

平均的な長期優良住宅
26.8万円 / 年

この住宅
6.3万円 / 年

76%節約

各種仕様

屋根 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.21 W/m2K 屋根熱損失合計 10.16 W/K
内側 高性能グラスウール16K|120㎜ 熱貫流率 0.37 W/m2K 壁熱損失合計 65.79 W/K
基礎 内側 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ 熱損失合計 25.6 W/K
開口部 樹脂サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.31~1.50W/㎡・K] 窓・ドア熱損失合計 56.4 W/K
玄関扉 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K]
熱損失合計 157.95 W/K ÷ 外皮表面積合計 349.85 W/K = UA値 0.46 W/m2K
換気 熱交換型第一種換気システム 熱交換率 70 %
給湯 電気ヒートポンプ給湯器(オール電化)
照明 すべての機器においてLEDを使用

一次エネルギー消費量

  この家の
一次エネルギー[MJ]
長期優良住宅の
一次エネルギー[MJ]
削減率
暖房設備 23397 46704 49.9%削減
冷房設備 2230 2931 23.92%削減
換気設備 10495 5934 -76.86%削減
給湯設備 15999 24911 35.78%削減
照明設備 5409 6630 18.42%削減
調理その他家電設備 21240 21240 -
発電設備の発電量のうち自家消費分 -20779 - -
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 - - -
57991 108350 46.5%削減
  • この家の一次エネルギー消費量 57991[MJ/年] ÷ 延床面積* 119.98m2483.34MJ/ (m2・年)
  • 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して41.1%削減

* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。

VOICE OF CUSTOMER

施主 A様

こんなに熱意を持って説明してくださる方は下手な家をつくらないだろうと信頼感を抱き、タイコーさんと一緒に家づくりをしたいなという気持ちが強まりました。

ご主人:家づくりを考え始めたときに2人とも「のんびりゆったりとした街に住みたい」と意見が一致していたので、勤務地の大阪とは少し離れた地域で土地探しを始めました。やはり生駒市は山のほうなので勤務地よりも冬は冷えますし、夏は少し涼しいです。そのギャップがあったとしても地域全体がゆったりとしていて住み心地が良いですし、家から公園を眺めたときの自然あふれる風景・・・この土地に住んでよかったなと思いますね。

奥さま:一生に一度の家づくりなので絶対に失敗したくなかったです。入念に調べて行き着いたのが高断熱・高気密というワードでした。高性能住宅であることは必須条件として工務店さんを探していてもなかなか性能とデザインを両立させているところを見つけることができず途方に暮れていましたが、たまたまZEHビルダーの関西圏工務店一覧を見ていく中で一番施工事例が我々の好みだったのがタイコーさんでした。

ご主人:モデルハウスを案内してくださったのが前田さんだったのですが、タイコーさんがこだわっている家づくりについてのお話をしていただいた時にすごく熱意を感じました。これまで伺った工務店さんのなかでも一番詳しく耐震・性能について説明していただきました。こんなに熱意を持って説明してくださる方は良い家しかつくらないだろうと信頼感を抱き、タイコーさんと一緒に家づくりをしたいなという気持ちが強まりました。実際前田さんが我が家を設計してくださいましたが、1stプランの提案をしていただいた時点で我々の要望を汲み取り、プロ目線で取捨選択を行い間取りに反映してくださったのでほぼ一発で間取りが確定しました。

奥さま:打ち合わせ中はどうしても迷うことがたくさんありましたし、完成後も少しのことが気になって「こうしておいたら良かったんじゃないか」と不安になることもありました。ですが暮らしていく中でまったく気にならなくなっていくんですよね。なんであんなことで迷っていたんだろう、何を不安に思っていたんだろうと今は思います(笑)住み始めて1年経ちますが、かなり暮らしやすく満足しています。小さな不安は暮らしの中にどんどん馴染んでいくものなので、これから打ち合わせが始まる方はあまり心配しすぎず、楽しくタイコーさんと家づくりをしてください!(笑)

MUSIC FOR THIS HOUSE

Smokey Joe’s La La

by Googie Rene

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