施工事例

WORKS

見晴らしの家

今回の建築地は敷地南側の宅盤が下がっていたので思う存分日射取得ができ、美しい眺望を楽しむことができる場所にありました。

外観デザインや道路面からの視線に配慮し、正面になる北面には必要最低限の窓のみを配置しています。
反対に南面には開口をたっぷりと設けているため、室内は日中電気要らず。冬の晴れた日には無暖房で暮らしていただけています。夏は陽の光を取り込みすぎてしまうので、日射遮蔽物として外付けブラインドヴァレーマのご提案もさせていただきました。

リビングは素敵な眺望を活かすために出来るだけ大きな窓を設け、空や山、街並みを切り取り、開放的で明るく、実際よりも広い空間に感じさせます。またキッチン・ダイニングは腰よりも高い位置に窓をズラッと並べて設けることで陽の光を効率よく取り込みます。リビングの隣にはバルコニー、その隣にはキッチン・ダイニングがあるコの字のLDK配置。それぞれの空間は区切られていますが開口をたっぷり設けたおかげで、空間の繋がりを感じさせます。

モダンで重厚感のあるインテリアの中で美しい景色が映える「見晴らしの家」。

タイコーならではのパッシブデザイン住宅がまたひとつここに完成しました。

  • 青みがかったダークグレーの外壁にアクセントとして軒天や玄関ドアに木目調を採用。
  • 玄関入るとすぐに和室。障子を開けるとお庭が見えて抜け感が生まれます。
  • 奥様の書斎として使われている和室。造作カウンターはこだわりの天然木一枚物です。
  • 高天井のリビングには大きなFIX窓を2つ並べて開放感と明るさを確保しています。
  • グレーのスタッコ柄クロスがアクセントとなっているテレビ背面壁。
  • LDKはバルコニーを挟んでリビングとキッチン・ダイニングが分かれた間取りになっています。
  • 南側に広がる素敵な眺望を楽しみながらまったり出来るバルコニー。
  • 高級感のある石目調グレータイル敷きのキッチン・ダイニング。
  • キッチンは黒をメインカラー、ワークトップを白にすることで重厚感を持たせつつ明るい空間に。
  • LDK、バルコニーはガラス戸や引違窓で区切られているので視線が抜け、より明るく開放的に感じられます。

ARCHITECTURAL DATA

設計士
前田良
完成
2023年
所在地
兵庫県宝塚市
建築面積
70.80m2(21.45坪)
延床面積
129.93m2(39.37坪)
敷地面積
187.72m2(56.88坪)
建ぺい率
50%
容積率
100%
階数
2階
家族構成
夫婦+子供1人
構造
耐震構法SE構法
耐震等級
3(最高等級)
耐風等級
2(最高等級)
温熱等級
5
温熱地域区分
6地域
年間日射量地域区分
A4区分
用途地域
第一種低層住居専用地域
防火地域
法22条地域

ECO SPECS

省エネ性能の値

一次エネルギー消費量
391MJ/ (m2・年)
年間暖冷房負荷
144.82MJ/ (m2・年)
Q値(熱の逃げにくさ)
1.76W/m2K
UA値(熱の逃げやすさ)
0.49W/m2K
C値(すき間の面積)
0.42cm2/m2
ηAH値(冬の日射熱取得量)
1
ηAC値(夏の日射熱取得量)
2.6

令和3年度自社基準

  • 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
  • Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6

年間の光熱費の比較

平均的な長期優良住宅
34.4万円 / 年

この住宅
7.4万円 / 年

78%節約

各種仕様

屋根 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.21 W/m2K 屋根熱損失合計 14.87 W/K
内側 高性能グラスウール16K|120㎜ 熱貫流率 0.37 W/m2K 壁熱損失合計 77.09 W/K
オーバーハング床 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.14 W/m2K オーバーハング床熱損失合計 0.85 W/K
基礎 内側 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ 熱損失合計 28.82 W/K
開口部 アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.52~1.70W/㎡・K] 窓・ドア熱損失合計 81.21 W/K
玄関扉 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K]
熱損失合計 202.84 W/K ÷ 外皮表面積合計 421.86 W/K = UA値 0.49 W/m2K
換気 熱交換型第一種換気システム
給湯 ガス潜熱回収型給湯機
照明 すべての機器においてLEDを使用

一次エネルギー消費量

  この家の
一次エネルギー[MJ]
長期優良住宅の
一次エネルギー[MJ]
削減率
暖房設備 12589 25829 51.26%削減
冷房設備 5581 9735 42.67%削減
換気設備 2853 4719 39.54%削減
給湯設備 18055 25091 28.04%削減
照明設備 5011 14003 64.21%削減
調理その他家電設備 21241 21241 -
発電設備の発電量のうち自家消費分 -16326 - -
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 - - -
49004 100618 51.3%削減
  • この家の一次エネルギー消費量 49004[MJ/年] ÷ 延床面積* 125.46m2390.59MJ/ (m2・年)
  • 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して52.4%削減

* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。

VOICE OF CUSTOMER

施主 A様

実際に暮らしてみると、すごく私たちの生活スタイルに合っていて暮らしやすいと感じています。

ご主人:先に家づくりをお願いする会社を決めておきたかったので、タイコーさんにお任せすることを決めた後に土地探しを始めました。当時は「高断熱高気密住宅」を実現できる会社を調べていて、50社ほどリストアップしていきました。その中から気になる5社に絞りましたが、タイコーさんのRoomに見学へ行き、物腰柔らかな仁九郎社長の熱いプレゼンに僕も妻も引き込まれ、家づくりをお任せしたいと思いました。

奥さま:なかなか理想の土地に出会うことができず、条件を見直しながら様々な土地をタイコーさんに相談しました。購入目前で買えなかった土地もありましたが、そのあとにたまたま私が見つけたこの土地は景色と条件が良く、仁九郎社長にも背中を押していただいて購入を決意しました。実際に住んでみて、この土地を選んでよかったなと思っています。

ご主人:プラン作成依頼をする際に色々要望は出しましたが、一番の要望は「素敵な眺望を取り入れた間取り」。最初に出していただいたプランも素敵でしたが少し予算オーバー。どうしようかな~と悩んでいると前田さんが予算を抑えた二つ目のプランを提案してくれたんです。そのプランでふたりとも納得できたので、タイコーさんで本格的に家づくりを進めることになりました。さすが元営業さん、素晴らしい対応力でした。

奥さま:食事を楽しむ場所、のんびりとくつろぐ場所を分けたかったのでコの字配置のLDKにしました。実際に暮らしてみると、すごく私たちの生活スタイルに合っていて暮らしやすいと感じています。扉で仕切ったり床材が切り替わっているおかげで気持ちが切り替わり、各空間での過ごし方にメリハリが生まれます。また、調理中の匂いがリビングに流れないのもすごく良いですね。

ご主人:夏場はコの字のLDKのためエアコンを2台(リビング・キッチン)設置していますが、24℃くらいで運転していれば十分快適に過ごせます。冬場は南面から太陽光がたくさん入ってくるので無暖房、むしろ少し暑くなるのでヴァレーマを半分ほど降ろすこともあります。パッシブデザインの凄みを実感しました(笑)

色々家づくりについて勉強しましたが、結局敷地条件や予算の都合などで「完璧な家」をつくるのは難しいと思います。私たちの場合は理想の住まいをイメージしながら優先順位をきちんと決めていったおかげで納得のいく家ができました。タイコーさんと家づくりができてよかったです!

MUSIC FOR THIS HOUSE

II B.S.

by Charles Mingus

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