施工事例
WORKS
見晴らしの家
今回の建築地は敷地南側の宅盤が下がっていたので思う存分日射取得ができ、美しい眺望を楽しむことができる場所にありました。
外観デザインや道路面からの視線に配慮し、正面になる北面には必要最低限の窓のみを配置しています。
反対に南面には開口をたっぷりと設けているため、室内は日中電気要らず。冬の晴れた日には無暖房で暮らしていただけています。夏は陽の光を取り込みすぎてしまうので、日射遮蔽物として外付けブラインドヴァレーマのご提案もさせていただきました。
リビングは素敵な眺望を活かすために出来るだけ大きな窓を設け、空や山、街並みを切り取り、開放的で明るく、実際よりも広い空間に感じさせます。またキッチン・ダイニングは腰よりも高い位置に窓をズラッと並べて設けることで陽の光を効率よく取り込みます。リビングの隣にはバルコニー、その隣にはキッチン・ダイニングがあるコの字のLDK配置。それぞれの空間は区切られていますが開口をたっぷり設けたおかげで、空間の繋がりを感じさせます。
モダンで重厚感のあるインテリアの中で美しい景色が映える「見晴らしの家」。
タイコーならではのパッシブデザイン住宅がまたひとつここに完成しました。
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 前田良
- 完成
- 2023年
- 所在地
- 兵庫県宝塚市
- 建築面積
- 70.80m2(21.45坪)
- 延床面積
- 129.93m2(39.37坪)
- 敷地面積
- 187.72m2(56.88坪)
- 建ぺい率
- 50%
- 容積率
- 100%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+子供1人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 5
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 防火地域
- 法22条地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 391MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 144.82MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.76W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.49W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.42cm2/m2
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 1
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 2.6
令和3年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 34.4万円 / 年
- この住宅
- 7.4万円 / 年
約78%節約
各種仕様
屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.21 W/m2K | 屋根熱損失合計 14.87 W/K | |
---|---|---|---|---|---|
壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 77.09 W/K | |
オーバーハング床 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.14 W/m2K | オーバーハング床熱損失合計 0.85 W/K | |
基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 28.82 W/K | ||
開口部 | 窓 | アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.52~1.70W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 81.21 W/K | ||
玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K] | ||||
熱損失合計 202.84 W/K ÷ 外皮表面積合計 421.86 W/K = UA値 0.49 W/m2K |
換気 | 熱交換型第一種換気システム | |
---|---|---|
給湯 | ガス潜熱回収型給湯機 | |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 |
一次エネルギー消費量
この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 12589 | 25829 | 51.26%削減 |
冷房設備 | 5581 | 9735 | 42.67%削減 |
換気設備 | 2853 | 4719 | 39.54%削減 |
給湯設備 | 18055 | 25091 | 28.04%削減 |
照明設備 | 5011 | 14003 | 64.21%削減 |
調理その他家電設備 | 21241 | 21241 | - |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | -16326 | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 49004 | 100618 | 51.3%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 49004[MJ/年] ÷ 延床面積* 125.46m2 ≒ 390.59MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して52.4%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。
VOICE OF CUSTOMER
施主 A様
実際に暮らしてみると、すごく私たちの生活スタイルに合っていて暮らしやすいと感じています。
ご主人:先に家づくりをお願いする会社を決めておきたかったので、タイコーさんにお任せすることを決めた後に土地探しを始めました。当時は「高断熱高気密住宅」を実現できる会社を調べていて、50社ほどリストアップしていきました。その中から気になる5社に絞りましたが、タイコーさんのRoomに見学へ行き、物腰柔らかな仁九郎社長の熱いプレゼンに僕も妻も引き込まれ、家づくりをお任せしたいと思いました。奥さま:なかなか理想の土地に出会うことができず、条件を見直しながら様々な土地をタイコーさんに相談しました。購入目前で買えなかった土地もありましたが、そのあとにたまたま私が見つけたこの土地は景色と条件が良く、仁九郎社長にも背中を押していただいて購入を決意しました。実際に住んでみて、この土地を選んでよかったなと思っています。
ご主人:プラン作成依頼をする際に色々要望は出しましたが、一番の要望は「素敵な眺望を取り入れた間取り」。最初に出していただいたプランも素敵でしたが少し予算オーバー。どうしようかな~と悩んでいると前田さんが予算を抑えた二つ目のプランを提案してくれたんです。そのプランでふたりとも納得できたので、タイコーさんで本格的に家づくりを進めることになりました。さすが元営業さん、素晴らしい対応力でした。
奥さま:食事を楽しむ場所、のんびりとくつろぐ場所を分けたかったのでコの字配置のLDKにしました。実際に暮らしてみると、すごく私たちの生活スタイルに合っていて暮らしやすいと感じています。扉で仕切ったり床材が切り替わっているおかげで気持ちが切り替わり、各空間での過ごし方にメリハリが生まれます。また、調理中の匂いがリビングに流れないのもすごく良いですね。
ご主人:夏場はコの字のLDKのためエアコンを2台(リビング・キッチン)設置していますが、24℃くらいで運転していれば十分快適に過ごせます。冬場は南面から太陽光がたくさん入ってくるので無暖房、むしろ少し暑くなるのでヴァレーマを半分ほど降ろすこともあります。パッシブデザインの凄みを実感しました(笑)
色々家づくりについて勉強しましたが、結局敷地条件や予算の都合などで「完璧な家」をつくるのは難しいと思います。私たちの場合は理想の住まいをイメージしながら優先順位をきちんと決めていったおかげで納得のいく家ができました。タイコーさんと家づくりができてよかったです!