施工事例
WORKS
間の家
南向き・間口10mの敷地に建てられたパッシブデザイン住宅。
南北双方に庭を配置し、東側に水回りや収納、西側にLDKをまとめ、それらをつなぐように「吹き抜けのある玄関ホール」を住まいの中心に据えることで、光と緑、内と外、上下階が重なり合う独特の“間”を生み出しています。
LDKは明るい色味を基調としたシンプルなインテリアで統一。1段下げたリビングはカーペット敷きとし、ダイニングとは素材とレベル差で緩やかにゾーニングしています。囲われた中庭に面することで外部とほどよくつながりながら、落ち着いたくつろぎの場となっています。
ダイニングとキッチンは直線的なレイアウトの中に適度な“隙間”を設け、行き止まりのない動線を確保。配膳や片付けがスムーズに行えるだけでなく、家族が自然に行き交う心地よい距離感が生まれています。
複数の庭、吹き抜け、視線の抜け、段差、素材の切り替え——。さまざまな要素が相互につながり合い、“中間領域”が心地よさをつくる住まい「間の家」。
タイコーならではのパッシブデザインを活かした住宅が、またひとつここに完成しました。

- 高さ・奥行きの異なる箱を組み合わせた構成の外観。

- 天井高を生かした開放的な玄関ホールは、正面に設けた大きな開口部から庭の緑を取り込みます。

- コンクリート調のワークトップがオシャレな造作洗面台。

- 1段下がったリビングは大開口と吹き抜けによって、やわらかな光に満たされる明るい空間に。

- シアター設備にも配慮した計画。テレビ背面壁はポーターズペイントをご夫婦で塗装。

- キッチンとダイニングは隙間をつくる前提で計画。日常の小さなストレスを感じさせない心地よいレイアウトに。

- 料理の時間にふと視線を向けたくなる心地よい景色が広がります。

- 吹き抜けに面した2階ホールは、大きな開口部から柔らかな自然光が差し込みます。

- ホール脇には建具を設けないウォークインクローゼットを配置し、動線のスムーズさと使い勝手を両立。

- 玄関ホールと2階ホールをつなぐ吹き抜けは、上下階をやわらかく結びつける住まいの中心となっています。
ルームツアー
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 前田良
- 完成
- 2024年
- 所在地
- 大阪府高槻市
- 建築面積
- 73.30m2(22.17坪)
- 延床面積
- 122.26m2(36.98坪)
- 敷地面積
- 196.99m2(59.58坪)
- 建ぺい率
- 50%
- 容積率
- 100%
- 階数
- 2
- 家族構成
- 夫婦+子ども1人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 6
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 防火地域
- 法22条地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 468MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 225.93MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.44W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.43W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.54cm2/m2
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 2
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 1.2
令和7年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 41.7万円 / 年
- この住宅
- 15.3万円 / 年
約63%節約
各種仕様
| 屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.21 W/m2K | 屋根熱損失合計 15 W/K | |
|---|---|---|---|---|---|
| 壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 74.78 W/K | |
| 基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 25.42 W/K | ||
| 開口部 | 窓 | 樹脂サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.31~1.50W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 55.52 W/K | ||
| 玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K] | ||||
| 熱損失合計 170.72 W/K ÷ 外皮表面積合計 405.6 W/K = UA値 0.43 W/m2K | |||||
| 換気 | 熱交換型第一種換気システム | 熱交換率 70 % |
|---|---|---|
| 給湯 | ガス潜熱回収型給湯機 | 効率 92.5 % |
| 照明 | すべての機器においてLEDを使用 | |
一次エネルギー消費量
| この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
|---|---|---|---|
| 暖房設備 | 19696 | 38750 | 49.17%削減 |
| 冷房設備 | 9868 | 13939 | 29.21%削減 |
| 換気設備 | 7513 | 4897 | -53.42%削減 |
| 給湯設備 | 18055 | 25091 | 28.04%削減 |
| 照明設備 | 6105 | 19085 | 68.01%削減 |
| 調理その他家電設備 | 21241 | 21241 | - |
| 発電設備の発電量のうち自家消費分 | -21248 | - | - |
| コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 61230 | 123003 | 50.2%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 61230[MJ/年] ÷ 延床面積* 130.85m2 ≒ 467.94MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して42.9%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。
VOICE OF CUSTOMER

施主 O様
住むのは自分たちだから、打ち合わせも“お任せ”ではなく、一緒につくり上げる姿勢が大事。
― 家づくりを考え始めたきっかけは?奥さま:結婚を機に「そろそろ家を建てたいな」と思ったのが最初のきっかけです。
マンションでも戸建てでも、駅が近ければどちらでもいいかなと探し始めたんですが、いざ見てみるとマンションの価格がとても高くて…。
それで、「それなら戸建ての方が自分たちには合うかもしれない」と思うようになりました。
ご主人:僕はもともと集合住宅があまり得意じゃなかったんです。隣も上も下も人がいるという環境が苦手で、戸建ての方が気持ち的に合うと感じていました。
― 最初からタイコーを検討されていたのですか?
ご主人:いえ、最初は大手ハウスメーカーを中心に回っていました。
ただ、営業の方の“押し”が強くて、契約直前までいったものの、金額の食い違いがあり白紙に戻してしまって。
その頃ちょうど、構造や耐震について調べる中で「SE構法」を知りました。「大阪でSE構法を扱っている会社」としてタイコーさんが出てきて、施工事例もおしゃれだし一度話を聞いてみようと思いました。
― 初めてタイコーを訪れた時の印象は?
ご主人:社長の仁九郎さんと話をさせてもらったんですが、話がとにかく面白くて、勉強になることばかりでした。
僕たちが理解しやすいように噛み砕いて説明してくれて、気づけば予約していた映画の時間ギリギリまで話し込んでいました(笑)
奥さま:モデルハウスの雰囲気もすごくよくて。
夏に伺ったんですが、家の中が暑くも寒くもなくて、「これが高断熱の家なんだ」と体感できたのも大きかったです。
講義で聞いたことが、そのまま体で理解できる感じでした。
― タイコーに決めたポイントは何でしたか?
ご主人:初回の相談の時点で、ほぼ「ここにお願いしたい」と思っていました。
仁九郎さんが土地の見極め方やメリット・デメリットをはっきり伝えてくれて、「いいことだけを言わない誠実さ」に信頼感がありました。
奥さま:他の会社は“契約のための営業感”が強かったんですが、タイコーさんは「ここはやめておいた方がいいですよ」と言ってくれる。
その姿勢がすごく安心できました。
― 家づくりでこだわったポイントを教えてください。
ご主人:一番は リビングの居心地 です。
映画を楽しんだり、音楽を聴いたりしたかったので、天井からスクリーンが降りるようにしたり、スピーカーの配置も細かく考えました。
奥さま:私は“床に座ってくつろげる空間”が好きで、モデルハウス(Room)のような段下がりのリビングの雰囲気に惹かれました。
あとは、洋服が多いのでクローゼットの使い勝手も重視しました。
収納は最初から「見せない収納」にしたいと思っていて、洗面もできるだけシンプルに、掃除しやすい形に。
壁付け水栓にしたことで本当に掃除が楽になりました。
― キッチンの使い勝手はいかがですか?
ご主人:最初は壁付け型の案もあったんですが、動線を優先してセパレート型にしてもらいました。
振り向けばシンクがあるので、使ってみるととても便利です。
ダイニングテーブルとキッチンの間に少し余白をつくってもらったのも良かったです。
よく見る「くっついた一体型」も検討しましたが、通り抜けができる方が生活しやすいと感じました。
― 洗面・ランドリー周りはいかがですか?
奥さま:洗面は壁付け水栓にしたことで、水が溜まらなくて掃除が楽です。
前のアパートでは1日でホコリと髪の毛がたまっていた場所が、今は全然気になりません。
ランドリーからクローゼットへの動線もすごく楽です。
タオル収納は「扉付き+取り出しやすいラック」にして正解でした。
畳まずにそのまま入れられるし、埃も入らないのでストレスフリーです。
― 実際に住んでみて、快適さはどうですか?
奥さま:冬は本当に快適です。
日中はほとんど暖房いらずで、夜もゆるくエアコンをつけていれば十分暖かいです。
夏も直射が入らないけれど家の中は明るくて、光の入り方が季節によって変わるのが住んでいて楽しいです。
ご主人:どの部屋も温度差がほとんどないので、どこにいても快適です。
玄関から生活スペースが完全に分かれているので、帰宅してからの気持ちの切り替えもすごくしやすくなりました。
― 家づくりを検討している方へアドバイスをお願いします。
ご主人:とにかく、しっかり調べることですね(笑)
営業さんの言葉だけでなく、自分たちで理解しながら進める方が安心です。
奥さま:そして、“いいことだけを言う人”じゃなくて、
「これはやめておきましょう」 と言ってくれる相手を選ぶこと。
タイコーさんはそこをしっかり伝えてくれたので、信頼して家づくりができました。
住むのは自分たちだから、打ち合わせも“お任せ”ではなく、一緒につくり上げる姿勢が大事。
そうやって一緒に悩んで、考えて、つくってきたからこそ、「この家にしてよかった」と心から思えています。


















