大阪府高槻市「紡の家」1stプレゼン

こんにちは、タイコーアーキテクトの前田です。

先日は大阪府高槻市Y様邸「紡の家」の1stプレゼンを行いました。

▶真冬日（1月20日）の日照シミュレーション

今回は南北面道路に挟まれた敷地での建築。

南東方向にT字路があったり、南西側にあるお家の駐車スペースが東側に寄せられているところから、陽の光が差し込みやすい敷地となっています。

できるだけ陽の光を取り込むため北側に駐車スペース、南側に植えられている松の木を残せるような建物配置。

また東側に通路を確保し、南北どちらにも出られるようにしています。

外観は明るいトーンでまとめた2階建てパッシブデザインハウス。シンプルな箱型のお家です。

お家の正面である北側に窓はひとつだけ。必要な場所に必要な窓だけを設け、落ち着いた表情にまとめました。

1階はLDKを住まいの中心に据え、隣接して和室と水回りをまとめた構成としています。

日常の多くの時間を過ごすフロアだからこそ、移動距離を抑え、暮らしの流れが自然につながるよう計画しました。

LDKは、天井高さや開口部の取り方に変化をつけることで、同じ空間の中にいくつかの居場所が生まれる設えに。

緩やかにつながりながらも、それぞれが落ち着いて過ごせる距離感を大切にしています。

南側は道路なのでプライバシーを確保したい・・・でも陽の光はあきらめたくない・・・ということでリビングは高天井にして、上部にのみ窓を設けています。

階段まわりには木の素材感を活かした造作と曲面の壁を取り入れ、空間にやわらかな表情をプラス。

直線的になりがちなLDKの中に、視線の抜けやリズムをつくっています。

曲面壁の向こう側にはコンパクトな和室があります。

直線的に仕切るのではなく、壁を緩やかにカーブさせることで和室の存在を完全に隠すことなく、LDKからの視線や気配を自然にコントロール。

和室内部には南側に植えられている松の木を眺められる窓を配置。

入口はカーテンの開閉によって、開放感とプライベート性を切り替えられるようになっています。

これから細部を磨き上げながら、暮らしに寄り添う一邸へと仕上げていければなと思います。

Y様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

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