コラム

COLUMN

2026年9月18日

コロナ禍を経て変わった「住まい」のスタンダード

みなさんは家で過ごす時間、コロナ禍前と比べて変わりましたか?

在宅勤務やオンラインでの打ち合わせ、家で楽しむ趣味や運動など、コロナ禍をきっかけに、私たちの暮らし方は大きく変化しました。

あれから数年が経った今、当時だけの特別な暮らし方として始まったことの中には、すっかり日常として定着したものもあります。

では、私たちがこれから暮らす「家」には、どんなものが求められるのでしょうか?

仕事をする場所、家族が集まる場所、趣味を楽しむ場所、ひとりでゆっくり過ごす場所。

ひとつの家の中に、さまざまな役割が求められるようになった今、インテリアや空間のつくり方も少しずつ変わってきています。

今回は、コロナ禍を経て見えてきた、これからの暮らしとインテリアについて考えてみます。

 

1.「家」の役割が変わった

コロナ禍をきっかけに、私たちの暮らし方は大きく変化しました。在宅勤務やオンラインでの打ち合わせ、家で過ごす時間の増加。これまで「外で行うもの」と考えていた仕事や趣味、運動などが、家の中に入ってきました。

その結果、住まいに求められる役割も少しずつ変わってきました。これまで以上に、仕事や趣味、家族との時間など、さまざまな過ごし方を受け止める場所として、家の役割が広がったのです。

 

2.「専用の部屋」から「多目的に使える場所」へ

以前は、書斎なら書斎、子ども部屋なら子ども部屋と、用途ごとに部屋を分けることが一般的でした。

しかし今は、ひとつの空間をその時々の暮らしに合わせて使い分けるという考え方も増えています。

例えば、普段は家族が集まる場所だけれど、仕事をするときにはワークスペースになる。

子どものスタディスペースになったり、仕事をしたり、夜には趣味を楽しんだり。

こうした「用途を限定しない空間」は、ライフスタイルが変化しても柔軟に対応できます。

 

3.「見せる収納」と「隠す収納」のバランス

家で過ごす時間が増えると、仕事道具や趣味のもの、日用品など、家の中に置いておきたいものも増えていきます。

仕事道具、子どもの学用品、趣味のもの、日用品など、以前よりも多くのものが家の中に存在するようになりました。

だからこそ、これからのインテリアでは、ただ収納量を増やすだけではなく、「見せたいもの」と「隠したいもの」を整理することが重要です。

お気に入りの家具や雑貨はディスプレイとして楽しみ、生活感の出やすいものはすっきりと隠す。

収納もインテリアの一部として考えることで、暮らしやすさと美しさを両立できます。

 

4.家の中に自然を取り込む

外出が制限された経験を通して、家の中で自然を感じることの心地よさを改めて意識した方もいるのではないでしょうか。

大きな窓から遠くの山を眺める。お庭の植物を育てる。

こうした小さな「自然とのつながり」が、日々の暮らしに豊かさを与えてくれます。

これはタイコーが大切にしているパッシブデザインともつながる考え方です。

光や風、緑など、敷地が持つポテンシャルを活かしながら、家の中に自然を取り込む。

設備だけに頼るのではなく、自然そのものを暮らしの一部として楽しむことも、これからの住まいのスタンダードになっていくのではないでしょうか。

 

5.「自分に合っていること」が、いちばんのスタンダード

そして、コロナ禍を経てもっとも大きく変わったのは、住まいに対する価値観そのものかもしれません。

「みんながそうしているから」ではなく、自分たちはどう暮らしたいのか。

仕事の仕方も、家族構成も、趣味も、家で過ごす時間も、人それぞれです。

だからこそ、これからの住まいに必要なのは、誰にでも当てはまる「正解」ではなく、その人の暮らしにフィットすること。

流行のインテリアを取り入れるだけではなく、暮らし方そのものを見つめながら、自分たちにとって心地よい空間をつくっていく。

それが、私たちが考えるこれからのニュースタンダードです。

 

暮らし方が変われば、住まいに求めるものも変わります。

「仕事ができる場所がほしい」「家族と過ごす時間を大切にしたい」「趣味をもっと楽しみたい」など、心地よい暮らしのかたちは人それぞれです。

だからこそ、決まった形の提案ではなく、自分たちの暮らしにフィットする「スタンダード」を見つけること。

タイコーでは、インテリアや間取りだけでなく、日々の過ごし方まで丁寧にお伺いし、一人ひとりに合った住まいをご提案しています。

これから先、暮らし方がまた変わっても、その変化を楽しみながら住み続けられる家。

そんな「これからの当たり前」を、一緒につくっていきたいと考えています。