施工事例

WORKS

浮草の家

オーナー様のご要望は「狭い土地でも明るく、開放的な家」でした。

敷地面積25坪と限られた敷地の中で、さらに厳しい斜線制限についても気をつけながら計画することになったこちらの邸宅。外観は軒天の木目調サイディングとバルコニー部分を覆うタイルがアクセントになっています。

室内は少しグレーがかった無垢材の優しい色味と白で統一されており、シンプルかつモダンな空間となりました。リビング・ダイニング上部を勾配天井にしたり、天井の落ちた部分に木を貼ったりと、高さや素材の変化をつけることでメリハリがつき、実際の広さ以上の開放感を感じることのできる空間となりました。リビングに面した細長いバルコニーはプランターを置いて、植物が浮いているように見えるような工夫も。

コンパクトながらに開放的でしっかり明るさを確保した「浮草の家」。タイコーならではのパッシブデザイン住宅がまたひとつ完成しました。

  • 植物専用の細いバルコニーからは背の高い木々が顔を出します。
  • 奥さまの趣味は観葉植物を育てること。家の内外どちらでも育てやすい間取りになっています。
  • 集成材のカウンターがLDKの中心にあり、小物やグリーンを飾る場所となっています。
  • テレビの背面にはエコカラットグラナスヴァーグホワイトを採用。
  • ライトグレーのカップボードとウォルナットの丸いダイニングテーブルの相性◎
  • 収納たっぷりのキッチンは、ダイニングやキッチンからは見えない位置に家電を置くためにスライド式の棚を設けています。
  • 軒天の木目調サイディングとバルコニー部分を覆うタイルがアクセント。
  • 上がり框を斜めに仕上げることでスタイリッシュな印象を与えるだけでなく、奥行きが出てゆとりのある玄関になっています。
  • 手洗い器は玄関入ってすぐには見えない死角に設けています。
  • ご主人の書斎として使用されている和室。造作の作業カウンターとグレーの畳がモダンな印象を与えます。

ARCHITECTURAL DATA

設計士
前田良
完成
2020年
所在地
兵庫県宝塚市
建築面積
50.44m2(15.25坪)
延床面積
86.87m2(26.27坪)
敷地面積
84.10m2(25.44坪)
建ぺい率
60%
容積率
200%
階数
2階
家族構成
夫婦+子供2人
構造
耐震構法SE構法
耐震等級
3(最高等級)
耐風等級
2(最高等級)
温熱等級
6
温熱地域区分
6地域
年間日射量地域区分
A4区分
用途地域
第一種中高層住居専用地域
防火地域
法22条地域

ECO SPECS

省エネ性能の値

一次エネルギー消費量
615MJ/ (m2・年)
年間暖冷房負荷
141.92MJ/ (m2・年)
Q値(熱の逃げにくさ)
1.51W/m2K
UA値(熱の逃げやすさ)
0.46W/m2K
C値(すき間の面積)
0.5cm2/m2
ηAH値(冬の日射熱取得量)
1.5
ηAC値(夏の日射熱取得量)
1

令和3年度自社基準

  • 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
  • Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6

年間の光熱費の比較

平均的な長期優良住宅
22万円 / 年

この住宅
12.5万円 / 年

43%節約

各種仕様

屋根 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.22 W/m2K 屋根熱損失合計 10.04 W/K
内側 高性能グラスウール16K|120㎜ 熱貫流率 0.37 W/m2K 壁熱損失合計 49.67 W/K
基礎 内側 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ 熱損失合計 12.38 W/K
開口部 樹脂サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.31~1.50W/㎡・K] 窓・ドア熱損失合計 35.4 W/K
玄関扉 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K]
熱損失合計 113.81 W/K ÷ 外皮表面積合計 250.74 W/K = UA値 0.46 W/m2K
換気 熱交換型第一種換気システム 熱交換率 70 %
給湯 ガス潜熱回収型給湯機 効率 92.5 %
照明 すべての機器においてLEDを使用

一次エネルギー消費量

  この家の
一次エネルギー[MJ]
長期優良住宅の
一次エネルギー[MJ]
削減率
暖房設備 9296 12911 28%削減
冷房設備 3033 5248 42.21%削減
換気設備 1748 3280 46.71%削減
給湯設備 16822 21522 21.84%削減
照明設備 3215 10142 68.3%削減
調理その他家電設備 19290 19290 -
発電設備の発電量のうち自家消費分 - - -
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 - - -
53404 72393 26.2%削減
  • この家の一次エネルギー消費量 53404[MJ/年] ÷ 延床面積* 86.87m2614.76MJ/ (m2・年)
  • 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して25%削減

* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。

VOICE OF CUSTOMER

施主 M様

住み始めてから今まで、悩みが1つもありません。

ご主人:不動産ポータルサイトで工務店を調べたり、住宅展示場に行って家づくりについて勉強をしていましたが、どの会社もあまり魅力を感じませんでした。高気密高断熱住宅の話を中心に聴いて回っていたのですがしっくりこなくて。そんなときにタイコーさんで設計手法や性能とデザインのバランスについての話をしていただいて、すごく腑に落ちました。それは今までにない感覚だったもので、すぐにタイコーさんに家づくりをお願いする運びとなりました。建築地はあまり広くなかったので、明るく開放的で広く見えるようなLDKを希望していました。

奥さま:私からはキッチンを壁付けにしたいという要望をあげていました。新しく住む家では、キッチンに立っているときだけでも料理に集中したいなと思っていました。家族・子供の様子を見ながら料理するという家庭も多いと思いますが、料理を作っているときぐらいは自分だけの時間を楽しもうかなと。

実際暮らしてみると日中はすごく明るいですし、冬はとても暖かいです。3Dシミュレーションを基に行う打合せの段階では陽が入り込みすぎてしまうので、日射遮蔽が必要だという話だったのですが、住んでみてから考えようと一旦保留にしていました。まさか朝からダイニングに太陽光が直撃するとこんなにも暑いとは思いもしなかったんです(笑)今は寝るときにLDKに面して設置されたロールスクリーンを下ろしているので、朝は快適に過ごしています。日射取得だけじゃなくて日射遮蔽も同じくらい重要です!

ご主人:こんな風にしたいというイメージをきっちり伝えておけば3Dに起こして再現してくれるので、前もってイメージを固めておけばスムーズに家づくりが進んでいくのではないかなと思います。僕らはそこまで強いイメージを持って無かったですが、それでもそれなりにうまいこと汲み取ってもらえて家が完成しました(笑)

周りで家を建てた友達が数人居ますが、彼らからは「住み始めたら最低7つ悩みが出てくる」と言われました。しかし住み始めてから今まで、悩みが1つもありません。そう言い切れるほど満足のいく家づくりができてよかったですし、素敵な思い出になりました。

MUSIC FOR THIS HOUSE

Air a Dancer

by Penguin Cafe Orchestra

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