施工事例

WORKS

実りの家

今回の建築地は、西に45度振れた北東向きの敷地。南東側に配置したバルコニーに開口を設け、2階LDKへ日射を取り込める計画としました。一方、道路側に面する正面には大きな開口を設けず、プライバシーに配慮。日射取得とプライバシーの確保を両立させたパッシブデザインとしています。

ライトグレーでまとめた外観は、シンプルかつ重厚感のある佇まいに。玄関まわりには木目のアクセントを取り入れ、クールな外観にやわらかさをプラス。シンボルツリーのハイノキや、玄関側に設けた窓を通して、日々の暮らしの中に自然の彩りを取り込んでいます。

玄関ホールでひときわ目を引くのは、オーナー様がこだわられた浮遊感のあるデザイン階段。踏板にはモルタル調と木目調のシートを交互に採用し、足元を照らす間接照明と組み合わせることで、空間にリズムと奥行きを生み出しました。

2階にはLDKと水回りを集約し、日々の家事や身支度がスムーズに行える間取りに。約19帖のLDKは天井高さを変えず空間全体の一体感を保ちながら、キッチン・ダイニング上部の折り下げ天井でさりげないメリハリを加えました。ダークカラーを基調としたキッチン・ダイニングや、間接照明を取り入れたリビングなど、落ち着いた色合いと素材の組み合わせによって、シンプルながらも上質な空間を目指しました。

理想の階段をはじめ、デザインへのこだわりと日々の暮らしやすさをひとつずつ形にした「実りの家」。

タイコーならではのパッシブデザイン住宅が、またひとつここに完成しました。

  • グレーの箱型フォルムに、玄関まわりの木目のアクセントが映える外観。
  • 玄関正面の視線を遮り、木目のアクセントウォール。
  • 広々とした玄関ホールに、浮遊感のある階段と間接照明が映える、開放的で上質な空間。
  • 階段踏板にはモルタル調と明るい木目調のダイノックシートを交互に採用。
  • 2階LDKはバルコニーに面した大開口から自然光を取り込む、開放的でモダンな空間。
  • テレビボードには「ピッタラ」を採用し、背面壁に埋め込むように施工。
  • ダークトーンで統一したキッチンとダイニング。背面には収納もたっぷり確保
  • 折り下げ天井とダウンライトがキッチンからダイニングへと連続し、空間全体に統一感をもたらしています。
  • 大開口に設けたドレープシェードが、柔らかな光とプライバシーを調整します。
  • モルタル調のカウンターとスクエア型ボウルを組み合わせ、素材感を活かしたシンプルな洗面室。

ルームツアー

ARCHITECTURAL DATA

設計士
山村恭代
完成
2024年
所在地
大阪府大東市
建築面積
59.62m2(18.04坪)
延床面積
101.85m2(30.80坪)
敷地面積
116.83m2(35.34坪)
建ぺい率
60%
容積率
188%
階数
2階
構造
耐震構法SE構法
耐震等級
3(最高等級)
耐風等級
2(最高等級)
温熱等級
6
温熱地域区分
6地域
年間日射量地域区分
A4区分
用途地域
第二種中高層住居専用地域
防火地域
法22条地域

ECO SPECS

省エネ性能の値

一次エネルギー消費量
634MJ/ (m2・年)
年間暖冷房負荷
179.65MJ/ (m2・年)
Q値(熱の逃げにくさ)
1.71W/m2K
UA値(熱の逃げやすさ)
0.43W/m2K
C値(すき間の面積)
0.6cm2/m2(想定値)
ηAH値(冬の日射熱取得量)
2
ηAC値(夏の日射熱取得量)
1.4

令和7年度自社基準

  • 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
  • Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6

年間の光熱費の比較

平均的な長期優良住宅
26.8万円 / 年

この住宅
21.7万円 / 年

約19%節約

各種仕様

屋根 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.21 W/m2K 屋根熱損失合計 12.48 W/K
壁 内側 高性能グラスウール16K|120㎜ 熱貫流率 0.37 W/m2K 壁熱損失合計 66.07 W/K
オーバーハング床 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.14 W/m2K オーバーハング床熱損失合計 1 W/K
基礎 内側 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ 熱損失合計 28.07 W/K
開口部 窓 樹脂サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.31~1.50W/㎡・K] 窓・ドア熱損失合計 33 W/K
玄関扉 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K]
熱損失合計 140.62 W/K ÷ 外皮表面積合計 328.65 W/K = UA値 0.43 W/m2K
換気 熱交換型第一種換気システム
給湯 ガス潜熱回収型給湯機
照明 すべての機器においてLEDを使用

一次エネルギー消費量

  この家の
一次エネルギー[MJ]
長期優良住宅の
一次エネルギー[MJ]
削減率
暖房設備 11765 22701 48.17%削減
冷房設備 6089 8553 28.81%削減
換気設備 2436 3755 35.13%削減
給湯設備 18462 23173 20.33%削減
照明設備 3988 12172 67.24%削減
調理その他家電設備 20258 20258 0%削減
発電設備の発電量のうち自家消費分 - - -
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 - - -
62998 90612 30.5%削減
  • この家の一次エネルギー消費量 62998[MJ/年] ÷ 延床面積* 99.38m2 ≒ 633.91MJ/ (m2・年)
  • 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して22.7%削減

* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。

VOICE OF CUSTOMER

施主 S様

自分たちの好みを理解してくれているという信頼があったので、意見をもらえると安心できましたね。

――家づくりを考え出したきっかけは?

もともとは、築30〜40年ほどの古い賃貸マンションに20年近く住んでいて「そろそろ引っ越したいね」という話をしていたんです。最初はマンションへの住み替えも考えていたのですが「一生に一度くらい、自分たちの好きなように家を建てたい!」と急に思い立ちまして(笑)。
注文住宅なら自分たちのライフスタイルに合わせて、好きなように家をつくることができる。それなら建売ではなく、自分たちのこだわりを詰め込んだ家にしたいと思ったのがきっかけですね。

――タイコーアーキテクトを知ったきっかけは?

実はタイコーさんに出会う前から、いくつかの住宅会社を訪問していたんです。YouTubeでいろいろな工務店やハウスメーカーの家を見て、理想のイメージを膨らませていました。そんな中、鴻池周辺で建っている家を見に行った帰りに、たまたまタイコーさんの事務所の前を通って。「なんだこの建物? 気になる!」と思ったんです(笑)。置いてあったパンフレットを見て工務店だと知り、帰ってから調べてみると、好みにぴったりの家ばかりで。以前からYouTubeで見ていたお家も実はタイコーさんが手がけたものだと分かり、すぐに問い合わせました。

――家づくりではどんなことにこだわりましたか?

明るくて開放感があり、玄関に入った瞬間に広さを感じられる家にしたいと思っていました。あとはどうしてもこだわりたかったのが階段です。海外の住宅の写真などを参考に、こんな階段にしたいというイメージを担当の山村さん(設計)や宮本さん(IC)にたくさん送っていました。ほかにも、ランドリールームをつくることや、洗面所と脱衣所を分けること、収納を充実させることなどをお願いしました。家づくりを始める前からYouTubeなどでかなり情報収集をしていたので、「これは取り入れたい」「これは自分たちには必要ない」と、自分たちなりに整理できていたんです。細かいことまですべて決めていたわけではありませんが、理想の暮らしのイメージはある程度固まっていましたね。

――実際に提案されたプランはいかがでしたか?

最初に提案していただいたプランが、もう本当に理想どおりで! 収納を少し追加したり、一部を変更したりしたくらいで、間取りはほとんどそのままなんです。
こちらの好みをよく理解してくださっていて、細かく説明しなくても「そうそう、これが好き!」と思える提案をしていただけました。特に階段は、やりたいことを伝えたら、想像していた以上に素敵な形で提案してくださって。「これ、本当に予算内でできるんですか?」と驚いたくらいです(笑)。玄関から見たときの開放感も気に入っています。広い玄関にしたいという希望がしっかり形になっていて、ゆとりのある空間にしてよかったなと思います。

――担当スタッフとの家づくりはいかがでしたか?
とにかく仕事が早くて、安心してお任せできました。こちらが迷っていると、経験や知識をもとに「こちらの方がいいと思いますよ」と具体的に提案してくださるんです。外壁の色やキッチンの仕様など、選択肢が多くて決められなくなったときも「山村さんならどちらにしますか?」と聞いていました。自分たちの好みを理解してくれているという信頼があったので、意見をもらえると安心できましたね。また私たちが気づいていない細かな部分まで丁寧に確認してくださったのも印象的でした。点検口の位置や細部の仕上げなど、見た目がきれいになるように配慮していただいて。
予算についても、必要以上に費用をかけなくていいところはきちんと教えてくださったので、納得しながら決めることができました。自分たちの希望を大切にしつつ、プロの視点からアドバイスをいただけたのがよかったです。

――実際に暮らし始めて気に入っているところはありますか?
気に入っているところは、もう全部ですね(笑)。住み始めてから「ここは失敗だったな」と思うことが、ほとんどないです。
特にランドリールームは、広さをしっかり確保してよかったと思っています。洗濯物を干すときも動きやすいですし、洗面所や脱衣所との動線も使いやすいですね。
あとは階段やテレビボードまわりなど、こだわった部分がお気に入りです。全体はシンプルにまとめながら、好きなところにはしっかり個性を出せたので、満足しています。

――家づくりを振り返って、これから建てる方にアドバイスをお願いします!
自分たちのこだわりは持っていた方がいいと思います。でも、何でもかんでも詰め込むのではなく、優先順位を決めることも大切ですね。「ここは絶対にこうしたい」という部分と「これはなくてもいいかな」という部分を整理しておくと、家づくりが進めやすくなると思います。
私たちも、最初は理想がどんどん膨らんで、決めるのに悩むこともありました。でも、自分たちだけで考え込まずに、設計やコーディネートのプロに相談してみると、思っていた以上にいい提案をしてもらえることもあります。細かいところまで自分たちですべて決めようとすると大変なので、ある程度はプロにお任せすることも大事だと思います。そして何より、家づくりそのものを楽しむこと。大変なこともありましたが、基本的には楽しく進められました。自分たちの好きなものや暮らし方を大切にしながら、柔軟に考えていくことが、満足できる家づくりにつながるんじゃないかなと思います。

MUSIC FOR THIS HOUSE

Shangri-La

by Ed O'Brien

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