施工事例

WORKS

愛日の家

今回の建築地は南面道路の幅員が広く、道路向かい側の建物との間隔も十分にあいているため、パッシブデザインハウスの設計をする上ではもってこいの敷地でした。しかし敷地面積53.53坪と広々としているにも関わらず容積率60%であるため、延べ床面積は最大約32坪という制限付きでのプランニングとなりました。

南向きの敷地に対して陽射しを取り入れる窓を1階と2階にそれぞれ計画し、素直にお庭を正面に配置しました。グレーの外壁にサッシやエクステリアはブラックで統一。インテリアもモノトーンで飽きの来ないすっきりとした仕上がりに。

冷たい冬のひと時を忘れさせてくれるあたたかい日射しに包まれ、お家で過ごすその日、その時間が過ぎていくのが惜しくなるような「愛日の家」。タイコーならではのパッシブデザイン住宅がまたひとつ完成しました。

  • 生駒市では地区計画で塀の前に緑を植えなければならないという決まりがあります。オーナ様の素敵なセンスによって個性豊かなお庭になりました。
  • 玄関アプローチと同じタイルをホールまで続けて貼り連続性を持たせました。上部にとったはめ込みガラスからLDKの明かりを取り込むことで明るく清潔感を。
  • ホワイトのクロスをベースにキッチンやダイニング家具、ペンダント、家電などは全てブラックで統一したモダンインテリア。
  • 隣接したタイルデッキにより空間の広がりが生まれ開放感のあるリビング。
  • お庭にはお家が建つ前から植えられていたハナミズキ。春には花を咲かせ秋には紅葉と季節を感じることができます。
  • リビング上部に設けた2帖分の細長い吹き抜けからは陽の光が降り注ぎます。
  • キッチン-ダイニング-リビングと縦に配置し、奥行きを感じるレイアウトに。
  • ホワイト×グレーでシンプルにまとめた洗面所とランドリールーム。洗面所向かい側には脱衣室・浴室を配置し家事ラク動線となっています。
  • 脱衣室には造作タオル収納棚を設置しています。使用するときはタオルを引き出し、使用後は棚下部にポイっと投げ入れて常に清潔感のある脱衣室に。
  • モダンな和室ではカラオケやギターの演奏ができるように遮音用ロックウールを壁に仕込んでいます。

ARCHITECTURAL DATA

設計士
魚谷声佳
完成
2022年
所在地
奈良県生駒市
建築面積
56.31m2(17.03坪)
延床面積
106.00m2(32.06坪)
敷地面積
176.97m2(53.53坪)
建ぺい率
40%
容積率
60%
階数
2階
家族構成
夫婦+子供1人
構造
耐震構法SE構法
耐震等級
3(最高等級)
耐風等級
2(最高等級)
温熱等級
6
温熱地域区分
5地域
年間日射量地域区分
A4区分
用途地域
第一種低層住居専用地域
防火地域
法22条地域

ECO SPECS

省エネ性能の値

一次エネルギー消費量
542MJ/ (m2・年)
年間暖冷房負荷
104.34MJ/ (m2・年)
Q値(熱の逃げにくさ)
1.55W/m2K
UA値(熱の逃げやすさ)
0.44W/m2K
C値(すき間の面積)
0.2cm2/m2
ηAH値(冬の日射熱取得量)
2.7
ηAC値(夏の日射熱取得量)
0.9

令和3年度自社基準

  • 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
  • Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6

年間の光熱費の比較

平均的な長期優良住宅
24万円 / 年

この住宅
19万円 / 年

21%節約

各種仕様

屋根 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.21 W/m2K 屋根熱損失合計 11.79 W/K
内側 高性能グラスウール16K|120㎜ 熱貫流率 0.37 W/m2K 壁熱損失合計 62.52 W/K
オーバーハング床 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.14 W/m2K オーバーハング床熱損失合計 0.54 W/K
基礎 内側 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ 熱損失合計 16.58 W/K
開口部 アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.52~1.70W/㎡・K] 窓・ドア熱損失合計 43.68 W/K
玄関扉 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K]
熱損失合計 135.57 W/K ÷ 外皮表面積合計 313.34 W/K = UA値 0.44 W/m2K
換気 熱交換型第一種換気システム 熱交換率 70 %
給湯 ガス潜熱回収型給湯機 効率 92.5 %
照明 すべての機器においてLEDを使用

一次エネルギー消費量

  この家の
一次エネルギー[MJ]
長期優良住宅の
一次エネルギー[MJ]
削減率
暖房設備 10227 20949 51.18%削減
冷房設備 834 2114 60.55%削減
換気設備 2220 4007 44.6%削減
給湯設備 19208 26368 27.15%削減
照明設備 4428 9979 55.63%削減
調理その他家電設備 20574 20574 -
発電設備の発電量のうち自家消費分 - - -
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 - - -
57491 83991 31.6%削減
  • この家の一次エネルギー消費量 57491[MJ/年] ÷ 延床面積* 106m2542.37MJ/ (m2・年)
  • 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して33.9%削減

* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。

PRIZEこの住宅の受賞・認定歴

VOICE OF CUSTOMER

施主 H

逆にギャップがないことで事前に想定していた暮らし方をそのままできているのはありがたいですね。

ご主人:もともと大阪市内のマンションに暮らしていて、子どもが生まれたタイミングで家づくりを考え始めました。生活音を気にせず、庭でBBQやプールをしたりしながらのんびりと暮らしてみたいなと。大阪市内ではなかなか広い土地を購入しづらく、予算と条件にあうゆったりとした土地を探していく中でちょうど良い場所を見つけ、生駒市に住まうことを決めました。

生駒市の冬は大阪市より寒さが厳しいのですが、今の住まいでは太陽の光を室内に取り込むことでかなり暖かく過ごせています。高断熱住宅なので一度あたたまってしまえばエアコンをつけずとも長い時間ぬくぬくと過ごせますし、僕は冬でも一日中半袖&ハーフパンツで過ごしています(笑)

奥さま:初めてプラン作成依頼をしたときには、これでもかという程たくさん要望を伝えました。そこから魚谷さんが上手くプランに落とし込んでくださって、当時の間取りから大きく変わることはありませんでしたね。

私は気になることはとことん調べないと気が済まないので、打ち合わせを進めながらショールームや家具屋さんに直接足を運んだり、SNSで情報収集したりと、家づくりの勉強をし続けていましたね(笑)こうしてじっくり調べることでインテリアのイメージを固めることができ、今のところ後悔はありません。

ご主人:打ち合わせ中に3Dモデルで家の全体から詳細まで見ることができたのは、暮らし方をイメージしやすくてよかったです。家が完成した当時は「3Dのまんまやん!」と思いましたが、逆にギャップがないことで事前に想定していた暮らし方をそのままできているのはありがたいですね。これからも暮らしながら家の中をどんどんアップグレードさせて、より快適で居心地の良い住まいにしていけたらなと思います。

MUSIC FOR THIS HOUSE

Call Me the Breeze

by J. J. Cale

Spotifyで聴く