施工事例

WORKS

歓待の家

今回の建築地は南北に長く、間取りの自由度が限られた中での計画となりました。時間によっては東西の建物が影をつくるものの、敷地前方は比較的陽当たりが良く、日照シミュレーションによると1日を通して直射日光が入ってくることがわかっていました。外壁後退ラインを守りつつ北に建物、南に駐車スペース・庭を確保することで直射日光が得られるように配置計画をし、両隣の家の影をかわしつつ、南面に集熱窓を取れるような計画にしました。

インテリアはウォルナットをベースに上品な素材や色味をチョイス。室内だけではなく外構の照明計画にも力を入れ、全体的にラグジュアリーな雰囲気のあるお家に仕上がりました。ピアノやヴィオラなど楽器を演奏される奥さま、フランス料理をつくることが趣味であるというご主人の要望に合わせて、ご家族が趣味に没頭できるよう工夫を凝らしています。ご家族やご友人を招待してパーティーを開くことも多々あるとのことでしたので、玄関ホールはLDKとの繋がりを保つ配置。グランドピアノをホールの中心に置くことにより、広々とした空間の中で食事と音楽を同時に楽しむことができます。

趣味を思う存分楽しむことができ、人を招き入れて豊かな時間を共有したくなる「歓待の家」。

タイコーならではのパッシブデザイン住宅がまたここに完成しました。

  • ライトグレーを基調とし、セメントの質感を生かしたスレートをアクセントとした外観。
  • 玄関からすぐに見えるのはお庭の景色を切り取る窓&小上がりフロアと繋がったスケルトン階段。
  • ピアノのある玄関ホール。LDKとは壁ではなくガラス扉で区切ることで開放的な空間になっています。
  • 下がり天井を設けたキッチン・ダイニングと大きな吹き抜けのあるリビング。
  • 南面にたっぷりと設けた開口からは陽の光・熱が降り注ぎ、冬は無暖房でも自然の力で室内がポカポカに。
  • ウォルナット床をベースに海外製の家具や照明を入れることで上質な空間に仕上がりました。
  • 料理を楽しめるようにこだわりを詰め込んだクチーナのオーダーキッチン。
  • 敷地西側に伸びるアプローチ。足元を照らす間接照明によって階段に浮遊感をプラス。
  • SE構法でつくったシャッター付き門型フレームの奥にはカーポートを設置。

ホームランディックによるルームツアー

オーナー様制作!お家の中をご紹介

ARCHITECTURAL DATA

設計士
中瀬由子
完成
2023年
所在地
大阪府堺市
建築面積
87.64m2(26.51坪)
延床面積
142.77m2(43.18坪)
敷地面積
220.45m2(66.68坪)
建ぺい率
40%
容積率
80%
階数
2階
家族構成
夫婦+子供1人
構造
耐震構法SE構法
耐震等級
3(最高等級)
耐風等級
2(最高等級)
温熱等級
6
温熱地域区分
6地域
年間日射量地域区分
A4区分
用途地域
第一種低層住居専用地域
防火地域
法22条地域

ECO SPECS

省エネ性能の値

一次エネルギー消費量
331MJ/ (m2・年)
年間暖冷房負荷
164.88MJ/ (m2・年)
Q値(熱の逃げにくさ)
1.12W/m2K
UA値(熱の逃げやすさ)
0.37W/m2K
C値(すき間の面積)
0.2cm2/m2
ηAH値(冬の日射熱取得量)
1.9
ηAC値(夏の日射熱取得量)
0.7

令和3年度自社基準

  • 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
  • Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6

年間の光熱費の比較

平均的な長期優良住宅
29万円 / 年

この住宅
0.6万円 / 年

98%節約

各種仕様

断熱 屋根W断熱 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.14 W/m2K 屋根熱損失合計 11.96 W/K
外側 高性能硬質ウレタンフォーム|61㎜
内側 高性能グラスウール16K|120㎜ 熱貫流率 0.37 W/m2K 壁熱損失合計 87.8 W/K
基礎 内側 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ 熱損失合計 34.5 W/K
開口部 アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.52~1.70W/㎡・K] 窓・ドア熱損失合計 37.11 W/K
玄関扉 断熱玄関ドア [U値2.33W/㎡・K]
熱損失合計 171.37 W/K ÷ 外皮表面積合計 455.52 W/K = UA値 0.38 W/m2K
換気 熱交換型第一種換気システム 熱交換率 90 %
給湯 電気ヒートポンプ給湯器(オール電化)
照明 すべての機器においてLEDを使用

一次エネルギー消費量

  この家の
一次エネルギー[MJ]
長期優良住宅の
一次エネルギー[MJ]
削減率
暖房設備 17766 44526 60.1%削減
冷房設備 8312 13077 36.44%削減
換気設備 6379 7658 16.7%削減
給湯設備 13603 20460 33.51%削減
照明設備 7840 8565 8.46%削減
調理その他家電設備 21241 21241 -
発電設備の発電量のうち自家消費分 -22750 - -
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 - - -
52391 115527 54.7%削減
  • この家の一次エネルギー消費量 52391[MJ/年] ÷ 延床面積* 158.16m2331.25MJ/ (m2・年)
  • 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して59.6%削減

* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。

PRIZEこの住宅の受賞・認定歴

ハイクオリティビルド2024

ハイクオリティビルド2024

VOICE OF CUSTOMER

施主 I様

また家づくりがしたい!と思うほど素敵な思い出となりました。

ご主人:家づくりを考え始めた頃、Youtubeなどで情報収集し「性能」が大事ということを学びました。この頃は性能の高さだけに固執していて超高性能住宅を手掛ける工務店を検討していましたが、デザインに魅かれず、高性能かつおしゃれな家を建てられる会社を色々調べていく中で「耐震構法SE構法」に出会いました。柱・壁のない大空間が実現できるという点が魅力的で、大阪でSE構法を採用している工務店の一覧から、自分たちが求めるテイストの家を建てていそうなタイコーさんを見つけました。

実際にプラン依頼をして最初にプレゼンしていただいた案は、玄関ホールが狭くて壁が多いという印象でした。それは私たちの要望を最大限に汲み取っていただいて生まれた一案なのですが、スケッチアップでつくられた3Dモデルのおかげで自分たちの要望を見直すことができました。図面だけではイメージできなかった部分だと思います。その後階段の位置をリビングから玄関ホールに移したことで、開放的な玄関ホールとその先に繋がるLDKの空間を取ることができ、とても満足しています。

奥さま:最初からラグジュアリーなイメージでインテリアは考えていました。気になる家具や照明があれば実物を見に出かけていました。ダイニングのペンダントライトとして採用したトムディクソンのメルトは有機的なデザインでお気に入りです。細かい部分までこだわりたくて、設計の中瀬さんやコーディネーターの中野さんにはたくさん相談させていただきましたが、おふたりとも丁寧に対応してくださったおかげで満足のいく仕上がりになりました。

ご主人:家づくりの参考として動画サイトで1000本以上ルームツアーを見ていましたが、流行っているものに乗らずに、たくさん流れてくる情報から自分たちに必要なものだけを抽出して我が家に反映させました。例えば、広くてセレクトショップみたいなクローゼットはかっこいいですが、自分たちの服の量を考えるとコンパクトにしても十分間に合うだろうと予想できました。動画では素敵な空間に思えても、自分のライフスタイルと照らし合わせてみたらそもそも必要ない空間だったりするんですよね(笑)

奥さま:ふたりで真剣に家・暮らし方について考えるのは大変でしたがとても楽しかったです。あの時に一生懸命になれたからこそ、今の快適な暮らしがあると思います。スタッフのみなさんのおかげで家づくりができ、また家づくりがしたい!と思うほど素敵な思い出となりました。これからもよろしくお願いします。

MUSIC FOR THIS HOUSE

Autumn Leaves

by Bill Evans Trio

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