施工事例
WORKS
清朗の家
今回の建築地は閑静な住宅地の中にある北向きの土地でした。土地の南側には2階建て住宅が建っており、陽の光を十分に取り込むには北側に建物を後退して配置する必要がありました。南面の敷地境界から3mほど離れた場所に外壁のラインが来るよう配置計画を行い、さらに2階部分で受ける太陽光を1階にも落とし込むために大きな吹き抜けを設けています。
1階の中心に配置したLDK空間は一家団欒の時間を楽しむスペースになるよう階段を設けてご家族が顔を合わせやすいようにしつつ、極力生活感を出さないようキッチンの背面カップボードは設置せず、シンク側背面にパントリーを設け、タイル貼りで上品に仕上げました。一見収納スペースがないように見えますが、リビングのテレビ背面壁の裏側には収納スペースを上下階ともに配置しています。
住宅地の中でも人の目を気にせずのんびりくつろげる家。窓を見上げれば清々しい空を眺めることができる。タイコーならではの、都市の中でのパッシブデザイン住宅がまたここに完成しました。
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 前田良
- 完成
- 2022年
- 所在地
- 兵庫県宝塚市
- 建築面積
- 73.28m2(22.17坪)
- 延床面積
- 130.01m2(39.33坪)
- 敷地面積
- 176.15m2(53.29坪)
- 建ぺい率
- 60%
- 容積率
- 200%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+子供2人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 6
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A3区分
- 用途地域
- 第一種中高層住居専用地域
- 防火地域
- 法22条地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 470MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 149.60MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.36W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.44W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.6cm2/m2
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 2.4
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 0.8
令和3年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 27.4万円 / 年
- この住宅
- 15.8万円 / 年
約42%節約
各種仕様
屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.21 W/m2K | 屋根熱損失合計 15.47 W/K | |
---|---|---|---|---|---|
壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 79.49 W/K | |
基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 24.64 W/K | ||
開口部 | 窓 | アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.52~1.70W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 60.7 W/K | ||
玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K] | ||||
熱損失合計 180.3 W/K ÷ 外皮表面積合計 414.24 W/K = UA値 0.44 W/m2K |
換気 | 熱交換型第一種換気システム | 熱交換率 70 % |
---|---|---|
給湯 | 電気ヒートポンプ給湯器(オール電化) | |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 |
一次エネルギー消費量
この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 14799 | 40733 | 63.67%削減 |
冷房設備 | 6633 | 8662 | 23.42%削減 |
換気設備 | 5623 | 6985 | 19.5%削減 |
給湯設備 | 13218 | 20460 | 35.4%削減 |
照明設備 | 5817 | 7099 | 18.06%削減 |
調理その他家電設備 | 21241 | 21241 | - |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | - | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 67331 | 105180 | 36%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 67331[MJ/年] ÷ 延床面積* 143.26m2 ≒ 469.99MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して42.7%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。
VOICE OF CUSTOMER
施主 M様
仁九郎社長の熱意がこもった説明には説得力があり、安心感を抱きました。
ご主人:子どもが生まれ、マンションの部屋が手狭になってきたと思ったのが家づくりを考えるきっかけでした。土地情報ポータルサイトでめぼしい土地を探し、その土地がどんな街の中にあるのかドライブがてら見に行ったり、暮らしを想像しながら周辺を散策してみたりしました。宝塚といえば急な坂道がある街が多いイメージですが、この辺は緩やかな坂道しかなく、スーパーや学校が近くにあるのですごく便利です。同じくポータルサイトで関西の工務店をチェックしていたのですが、その中でもモダンなインテリアの雰囲気が我々の好みに合っていたのがタイコーさんでした。一度話を聞いてみようと家づくり相談会に参加。パッシブデザインや耐震構法SE構法についてあまり知らない状態でお伺いしましたが、仁九郎社長の熱意がこもった説明には説得力があり、安心感を抱きました。その日の帰りには二人そろって「タイコーさんに任せてみよう」という話にまとまっていましたね(笑)
奥さま:シンプルで上品なインテリアに仕上げたかったのでLDKは生活感のない空間を希望していました。リビングのテレビの裏側に収納スペースを配置したり、キッチン背面にカップボードを持ってくるのではなくパントリーを配置したりと工夫していただいたおかげでかなりスッキリした空間になりました。キッチンは最初色々なメーカーのものを採用する予定でしたが、私たちが希望するデザインなら標準仕様のキッチンでもできると中野さんに提案していただきました。結果的にタカラスタンダードさんのキッチンでもモダンでかっこよく仕上がり、とても満足しています。自分たちが希望するインテリアをお伝えし、それに合わせて前田さんと中野さんからコスパの良い商品を教えていただけたのでとても心強かったです。