施工事例
WORKS
額の家
オーナー様のご要望は「高性能かつおしゃれな平屋の完全分離型二世帯住宅」でした。
敷地の広さの関係で子世帯の主寝室のみ半2階の高さに配置していますが、ほとんど1階部分で生活できるようになっています。上下の移動が必要なく、お料理をしながら洗濯できるようにキッチンとランドリースペースを近くに配置しているのがポイントです。
完全分離型の二世帯住宅ですが、キッチン奥に両世帯を行き来できる扉を設置しており、そのおかげでお子様が親世帯のお部屋に遊びに行ったりなど、互いにプライバシーを確保しながら交流もしやすくなっています。
両世帯ともLDKは南に大きな窓を設けて陽の光をたっぷり取り込み、冬は無暖房でも温かく心地よいLDKとなっています。また床下エアコンを採用しているので、身体に直接エアコンの風が当たらず心地よくお過ごしいただいております。「大きな開口を設けて開放的に過ごしたいけれど、カーテンは設置せずにプライバシーを守りたい」という要望に合わせて、外部からの視線をカットできるように家の南側にデッキスペースをとり、それをぐるりと囲うように高い壁を立ち上げています。
暮らしやすさにこだわって計画し、生活動線が整ったほとんど平屋の完全分離型二世帯住宅を実現させた「額の家」。
タイコーならではのパッシブデザイン住宅がまたひとつここに完成しました。
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 中瀬由子
- 完成
- 2022年
- 所在地
- 大阪府枚方市
- 建築面積
- 144.08m2(43.58坪)
- 延床面積
- 153.19m2(46.3坪)
- 敷地面積
- 288.66m2(87.3坪)
- 建ぺい率
- 50%
- 容積率
- 100%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+子供3人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 6
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種住居地域
- 防火地域
- 法22条地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 507MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 199.64MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.32W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.35W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.36cm2/m2
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 1.4
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 0.6
令和3年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 36.8万円 / 年
- この住宅
- 22.7万円 / 年
約38%節約
各種仕様
屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.21 W/m2K | 屋根熱損失合計 29.48 W/K | |
---|---|---|---|---|---|
壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 70.76 W/K | |
基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 50.82 W/K | ||
開口部 | 窓 | アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値0.98~1.52W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 30.79 W/K | ||
玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K] | ||||
熱損失合計 181.85 W/K ÷ 外皮表面積合計 526.62 W/K = UA値 0.35 W/m2K |
換気 | 熱交換型第一種換気システム | 熱交換率 70 % |
---|---|---|
給湯 | 電気ヒートポンプ給湯器(オール電化) | |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 |
一次エネルギー消費量
この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 20860 | 57633 | 63.81%削減 |
冷房設備 | 7658 | 10822 | 29.24%削減 |
換気設備 | 2893 | 6966 | 58.47%削減 |
給湯設備 | 13603 | 13603 | - |
照明設備 | 6220 | 7652 | 18.71%削減 |
調理その他家電設備 | 21241 | 21241 | - |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | - | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 72475 | 117917 | 38.5%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 72475[MJ/年] ÷ 延床面積* 142.84m2 ≒ 507.39MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して38.1%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。
VOICE OF CUSTOMER
施主 M様
以前の住まいと比べて光熱費もかなり抑えられていて、工務店選びにおいて高断熱高気密施工ができるという点を妥協しないでよかったなと思いました
奥さま:元々この土地に建つ戸建て住宅に祖父とともに住んでいました。当時住んでいた住宅は築年数が古く、冬は無暖房だと吐く息が白くなるくらい室内は寒かったです。冬場でも寒さを感じず快適に過ごせる家にするためにはどうすればいいのか調べていくと、高断熱・高気密というワードに出会いました。高性能住宅である上で、自分たちが実現したい間取りや取り入れたい設備機器について柔軟に対応してくれる工務店に家づくりを任せたい・・・!ということで仕様を確認しながら色々な工務店の施工事例を見ていくと、タイコーさんの事例のインテリアが我々好みだったので家づくりを任せることにしました。なるべくワンフロアで生活したかったので、平屋での建築を一番の要望として挙げました。実際暮らしてみると上下の移動がほとんど無いのですごく便利です。家事もしやすくて、特に料理をしながら洗濯をすることができるのが良いですね。学校帰りの子どもたちは玄関から洗面室・収納スペースを通ってLDKに入ってくるので、LDKが清潔ですし荷物があふれかえることもありません。この敷地に対して完璧な間取りになったなとかなり満足しています(笑)
お母様:床下エアコンは採用してよかったなと思います。床暖房より電気代が抑えられるし、エアコンの風が直接身体に当たらないので不快感は無いですし、じんわり足元が温かくてすごく心地良いです。室内に入り込む太陽光のおかげで冬でも温かくなりすぎるので、暖房を切って過ごすこともあります。夏場は日射遮蔽と高い断熱施工のおかげで無冷房でも室内が30度を超えることがないです。年間を通して室内の温度ムラが少なくて過ごしやすいです。
奥さま:以前の住まいと比べて光熱費もかなり抑えられていて、工務店選びにおいて高断熱高気密施工ができるという点を妥協しないでよかったなと思いました。後悔ないようにとことん突き詰めた家づくり、うまく要望を汲み取って提案をしてくださる設計の中瀬さんやコーディネーターの中野さんたちのおかげですごく楽しかったです。ありがとうございました。