施工事例
WORKS
黒壁の家
オーナー様からのご要望は「コンパクトだけど広く感じる家」でした。
閑静な住宅街の中にある東向き約33坪の建築地。南側には隣接して住宅が建っているため、接道面である東からの採光をメインに考えつつも、どうにかして南からの光も取り込みたいと考えました。幸い隣家が切妻屋根であったため、日照シミュレーションをしてみると南面に高窓を取れば採光が確保できることが分かりました。
プランニングでは日照シミュレーションを元に南面に高窓を設け、吹き抜けを介して1階LDKへと光を落とすという大枠を元に、各個室は最低限の大きさに抑え、LDKや吹き抜けに通ずる二階廊下部分を広く確保しました。室内はカジュアルかつ男前なインテリアがお好みのオーナー様のご希望で一部の建具・壁紙をブラックに。
タイコーならではの個性の光るパッシブデザイン住宅がまた一つここに完成しました。
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 前田良
- 完成
- 2017年
- 所在地
- 大阪府大阪狭山市
- 建築面積
- 55.54m2(16.80坪)
- 延床面積
- 90.67m2(27.42坪)
- 敷地面積
- 109.03m2(32.98坪)
- 建ぺい率
- 60%
- 容積率
- 200%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+子供2人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 5
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種住居地域
- 防火地域
- 準防火地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 647MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 202MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.59W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.48W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.6cm2/m2(想定値)
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 1.5
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 0.9
令和3年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 26.5万円 / 年
- この住宅
- 20.1万円 / 年
約24%節約
各種仕様
屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.22 W/m2K | 屋根熱損失合計 10.66 W/K | |
---|---|---|---|---|---|
壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 62.33 W/K | |
基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 12.66 W/K | ||
開口部 | 窓 | アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値2.33W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 51.71 W/K | ||
玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値2.33W/㎡・K] | ||||
熱損失合計 137.36 W/K ÷ 外皮表面積合計 286.48 W/K = UA値 0.48 W/m2K |
換気 | 熱交換型第一種換気システム | 熱交換率 70 % |
---|---|---|
給湯 | ガス潜熱回収型給湯機 | 効率 92.5 % |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 |
一次エネルギー消費量
この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 15433 | 22720 | 32.07%削減 |
冷房設備 | 4134 | 8771 | 52.87%削減 |
換気設備 | 1949 | 3660 | 46.75%削減 |
給湯設備 | 16590 | 22941 | 27.68%削減 |
照明設備 | 4479 | 12680 | 64.68%削減 |
調理その他家電設備 | 20139 | 20139 | - |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | - | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 62724 | 90911 | 31%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 62724[MJ/年] ÷ 延床面積* 96.88m2 ≒ 647.44MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して21%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。