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2020年1月19日
レポート
断熱性能の違いって体感するものなの?と思っている方へ
2019年12月22日に開催された「温度差体感セミナー」のレポートです
こんにちは、タイコーアーキテクトの魚谷です。
ここ数日で一気に冷え込んできたように感じますが、皆さま体調にはくれぐれも気を付けてお過ごしくださいね。
さて、そんな寒い冬の季節に感じるのが窓付近の冷気や廊下・洗面・トイレなど暖房をかけていない部屋の寒さではないでしょうか?
多くの住宅会社様が「高断熱高気密」で「冬暖かい家」が実現できる!という風に謳っておられます。
そこで「UA値やQ値…なんだか難しいけど断熱性能って本当に体感するものなの?」と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
昨年末の12月22日、そんな方にぴったりの「温度差体感セミナー」を開催させていただきました。
窓メーカーYKK APさんのショールームを特別にお借りしてのセミナーです。
このショールームでは、「窓」に関する体験コーナーが4つあります。
一つ目の『温度差体感ルーム』では、断熱性能の違う「G2仕様の部屋(断熱性能の高い部屋)」と「長期優良住宅基準の部屋(断熱性能の低い部屋)」に入っていただき、外気温が0℃の時の体感温度の違いが体感できます。実際に2つの部屋では特に窓際の床の温度や結露の発生状況に違いが見られます。
下の写真でお客様が持っておられるのは赤外線で物体の表面温度をはかる温度計。手足で触れて、数値でも確認していただくことでより性能の違いがよく分かり、断熱性能の大事さがわかっていただけたようです。
お子さんにも全身を使ってご体感いただきました(笑)
2つ目に『夏の窓』。夏場窓から入ってくる熱量は凄まじいものですが、実は窓の種類によって、家の中に入ってくる熱の量は違うんです!このコーナーでは、熱線を反射し、家の中へ入れにくいLow-Eガラスの窓と、何の処理もしていない窓で表面温度の違いを体感していただきました。タイコーでは、南面は熱を取り込む「日射取得型」の窓、その他の西東北は「日射遮蔽型」の窓を採用していますが、その理由もご体感いただきながらご説明させていただきました。
3つ目に『冬の窓』そして『結露実験』。このコーナーでは、性能の違う5つの窓で表面温度の違いを実際に触れて体感いただきました。
ガラスは断熱性能が高いため、表面温度にそこまで大きな違いは見られないのですが、窓フレームの違いはアルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシでは驚くほどに違います。「全然違う!」というお客様の声もちらほらと聞こえてきました。窓の表面、そして壁内部の結露に関しても、ご覧いただけるのですが、性能の低い窓ほど激しく結露が表れておりました。この体験をしてしまうと「窓はやっぱり樹脂サッシ…!」と誰もが思ってしまうのではないでしょうか。
そして最後に『風の窓』。このコーナーでは、引違い窓のある部屋と、縦すべり窓(ウィンドキャッチ窓)がある部屋では、どれほど通風性能・換気量が違うのか?実験をご覧いただきます。
なんと換気量が約22倍も異なるとのこと。窓の形状や開き勝手も侮ることが出来ません・・・!
そして、様々なご体験をしていただいた後はセミナールームでの補足説明。
室温が健康にどのような影響を及ぼすのか?実際の研究結果や調査結果も用いながらご説明させていただきました。
そして「断熱性能」だけでなく「冬暖かく、夏涼しい家」をつくるための重要なパッシブデザインについて「分かりやすく」ご説明。
12月は4組のお客様にお越しいただきましたが、このセミナーが皆様のお家づくりのヒントになっていれば幸いです。ご来場いただき、誠にありがとうございました。
さて、そんな「温度差体感セミナー」ですが、次回開催は2月16日(日)14:00-16:00となっております。寒いこの季節だからこそ、この機会に「断熱性能の違い」を体感しにいらしてください。
■ お客様のご感想
『窓は樹脂窓がいいんだなという事が分かりました。いろいろ体験出来て楽しかったし、とても勉強になりました。」(大阪市・H様)
『家を建てる前に室内温度差を体験出来て良かったです。」(東大阪市・O様)
『窓の位置と窓の種類に強く関心を持ちました。」(大阪府交野市・K様)