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2019年12月13日

ショールーム

パッシブデザインの可視化

こんにちは、タイコーアーキテクトの羽柴です。

昨日は、サーモカメラでモデルハウスを撮影していただく機会を頂き、パシャパシャと撮っていただきました。

昨日午前中の大阪は曇ったり晴れたり、なかなか落ち着かない天気でした。

ですが、直射日光が入ってくると・・・下のように直射日光が当たっている部分と当たっていない部分では約2~3度の温度差が。南面の窓のありがたみがとても良く分かる画像です。

サーモカメラというと高断熱高気密住宅とそうでない家の室温の差を可視化するために使われることが多いのですが、このようにパッシブデザインで南からの太陽の光と熱が家の中に取り込むことが出来るということを可視化するのにもとても有効です。

ちなみに外部の温度を見てみると・・・

南面である正面の外壁温度は29.0℃、西面の外壁温度は13.7℃。その温度差は15.3℃。

下のグラフは東西南北と水平面の季節ごとの日射量を示したグラフですが、冬場を見てみると、上の結果と同じように南面は東面・西面の2倍以上の日射量を得ることが出来るのです。冬場、暖かい家で暮らすには、この自然のストーブを利用しない訳にはいきませんよね。

同時に上のグラフからは、夏には逆転現象が起こり、南面よりも東面・西面の日射量が多いという事が分かり、夏場の日射遮蔽の重要性(特に東西面の日射遮蔽!)が分かります。「冬暖かく、夏涼しい家」には窓まわりのデザインがとっても重要なのです。

 

また、今回サーモカメラの撮影を行ったショールームRoomの窓は樹脂アルミ複合サッシであるため、樹脂サッシほど性能はよくありませんが、下の画像のように冬場一番冷えやすく結露の心配のある窓サッシの表面温度は18.3℃。

ちなみに昨日のRoomの室温は29.3℃、湿度は43%。

これをもとに露点温度(結露が起こる窓表面の温度)を調べてみると・・・室温が約23℃で湿度が約45%の空間ではサッシ表面が10.4℃まで下がると結露が生じます。もちろん、湿度が高ければ高いほど露点温度も上昇し、結露が起こりやすくなってしまいますので、暮らしの中で湿度を調整されることも重要ですよ。

とまあこんな感じで、これからもより皆さまに分かりやすいように「パッシブデザイン」そしてパッシブデザインが生む「快適性」を可視化しながらお伝えしていきたいと思います。これからの家づくりにはとても重要なことだと思いますよ~~

 

 


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