施工事例
WORKS
屏風の家
訪れた建築予定地は電車が目の前を通る北東角地。南側の建物が敷地に対して後退しており、パッと見てもパッシブデザインがしやすいだろうなという印象をもちました。素直に南東面から日照を確保しつつご家族のプライバシーを守るため、水平連続窓から太陽の光と熱を取り込むように計画。
外観は吹き付け塗装+ガルバリウム鋼板の組み合わせで重厚感と迫力を感じる仕上がりになりました。あえて北側に計画した「アウトドアリビング」は、2mの壁を立ち上げて外部からの視線を気にせず都会でも外でのんびりくつろげる空間に。インテリアはラグジュアリーモダンで統一し、全体的に高級感のある空間になりました。
LDKとのつながりやプライバシーの確保をしていくため、配置計画と日照条件のバランスを見ながらゾーニングを行った「屏風の家」。
開放感のあるタイコーならではのパッシブデザイン住宅がまたひとつ完成しました。
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 前田良
- 完成
- 2021年
- 所在地
- 大阪府堺市
- 建築面積
- 85.70m2(25.92坪)
- 延床面積
- 132.48m2(40.07坪)
- 敷地面積
- 222.75m2(67.38坪)
- 建ぺい率
- 40%
- 容積率
- 100%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+子供2人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 6
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 防火地域
- 法22条地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 420MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 167.33MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.68W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.43W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.3cm2/m2
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 2.2
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 0.8
令和3年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 24.58万円 / 年
- この住宅
- 10.75万円 / 年
約56%節約
各種仕様
断熱 | 屋根W断熱 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.22 W/m2K | 屋根熱損失合計 19.89 W/K |
---|---|---|---|---|---|
外側 | 90.99 | ||||
壁W断熱 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 85.72 W/K | |
外側 | 228.64 | ||||
基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 19.76 W/K | ||
開口部 | 窓 | アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.52~1.70W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 63.57 W/K | ||
玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K] | ||||
熱損失合計 188.94 W/K ÷ 外皮表面積合計 445.34 W/K = UA値 0.43 W/m2K |
換気 | 熱交換型第一種換気システム | 熱交換率 95 % |
---|---|---|
給湯 | 電気ヒートポンプ給湯器(オール電化) | |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 |
一次エネルギー消費量
この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 16903 | 41749 | 59.51%削減 |
冷房設備 | 6376 | 9017 | 29.29%削減 |
換気設備 | 12087 | 6798 | -77.8%削減 |
給湯設備 | 14290 | 18141 | 21.23%削減 |
照明設備 | 5856 | 5856 | - |
調理その他家電設備 | 21241 | 21241 | - |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | -18381 | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 58372 | 102802 | 43.2%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 58372[MJ/年] ÷ 延床面積* 139.12m2 ≒ 419.58MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して48.8%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。
VOICE OF CUSTOMER
施主 K様
やっぱり一生ものだから後悔しないように家づくりをしました。
奥さま:最初はわけもわからずただ広いLDKが良いなと思って、30帖以上のLDKを要望として挙げていたのを覚えています。今思えば広すぎるってわかるのですが、家づくりをはじめた当時は広さについての具体的なイメージができていなかったです(笑)設計を担当してくださった前田さんがヒアリングを通して、私たちの暮らし方にちょうどいいくらいの広さにプランニングしてくださいましたね。ご主人:仕事の都合上インドネシアで数年暮らしていたので、間仕切りの少ない開放的な家にはあまり抵抗がなかったです。ですが、玄関とLDKに扉を設けないことに最初は少しだけ不安に思っていましたね。土間は冬場に室温がかなり下がるイメージがあったので。でも実際に住んでみると冬に冷気がLDKへと流れ込んでくることもないですし、買い物から帰ってきたときに荷物を降ろさずキッチンへ運び入れることができるのはすごく便利です。
奥さま:インテリアに関してはふたりの好みがしっかり合致していたので、打ち合わせは苦ではなかったですね。雑誌「モダンリビング」をよく読んでいて、掲載されていた物件を参考にして色々調べていました(笑)水回りはわたしのこだわりをたくさん詰め込みました。キッチンや洗面台の面材やキッチン背面の照明計画・・・ウキウキした気分でお料理や朝の支度をしています。コストは気にしつつも、やっぱり一生ものだから後悔しないように家づくりをしました。今はすごく満足してます。
ご主人:決めることがたくさんあるので、家の外も内もある程度イメージを持って家づくりに臨んだ方がスムーズに家づくりが進みますね。最初からやりたいことを明確にして、ある程度予算感を把握しておくことも大事だと思います。要望や疑問は遠慮せずに言ってみてください。きっと対応力のあるタイコーさんならアドバイスや解決方法の提案をしてくれると思います。