施工事例
WORKS
筒の家
南向きの建築地は、北側に水田が広がり都市部とは思えないような景観が広がっています。
南からさんさんと降り注ぐ太陽の光と熱。北に抜けていく視線と風。イメージしたのはその豊かな南北のラインを貫く、筒のような形状の家でした。よりたくさん自然の恩恵を得ることができるようにLDKを2階へ持ち上げました。さらに心地良くなるように筒の高さをグイっと持ち上げて高い天井をつくりました。光と風を最大限に取り込むためのシンプルな形状、それが筒の家です。南と北のバルコニーは大きな窓によって繋がり、用途に応じてアウトドアリビングにも、家事の場としても機能します。
建築地とシンプルに向き合うタイコーらしいパッシブデザイン住宅がまたひとつここに完成しました。
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 中瀬由子
- 完成
- 2016年
- 所在地
- 大阪府東大阪市
- 建築面積
- 65.32m2(19.76坪)
- 延床面積
- 104.42m2(31.59坪)
- 敷地面積
- 109.46m2(33.11坪)
- 建ぺい率
- 60%
- 容積率
- 200%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+子供2人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 5
- 温熱地域区分
- 5地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種住居地域
- 防火地域
- 準防火地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 690MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 254MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.65W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.48W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.6cm2/m2(想定値)
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 1.3
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 0.9
令和3年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 28.1万円 / 年
- この住宅
- 21.9万円 / 年
約22%節約
各種仕様
屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.23 W/m2K | 屋根熱損失合計 11.44 W/K | |
---|---|---|---|---|---|
壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 69.74 W/K | |
オーバーハング床 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.27 W/m2K | オーバーハング床熱損失合計 0.89 W/K | |
基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 12.56 W/K | ||
開口部 | 窓 | アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値2.11~2.33W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 57.43 W/K | ||
玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値2.33W/㎡・K] | ||||
熱損失合計 152.06 W/K ÷ 外皮表面積合計 319.7 W/K = UA値 0.48 W/m2K |
換気 | 熱交換型第一種換気システム | 熱交換率 75 % |
---|---|---|
給湯 | ガス潜熱回収型給湯機 | 効率 92.5 % |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 |
一次エネルギー消費量
この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 24805 | 34582 | 28.27%削減 |
冷房設備 | 1406 | 3745 | 62.46%削減 |
換気設備 | 2066 | 3881 | 46.77%削減 |
給湯設備 | 18063 | 26027 | 30.6%削減 |
照明設備 | 4318 | 13400 | 67.78%削減 |
調理その他家電設備 | 20416 | 20416 | - |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | - | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 71074 | 102051 | 30.4%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 71074[MJ/年] ÷ 延床面積* 103m2 ≒ 690.04MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して15.8%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。