施工事例

WORKS

ウチニワの家

オーナー様からのご要望は「真四角で外から1階の窓が見えない家」でした。

閑静な住宅街の中にある東向きの建築地。建築地を訪れてすぐに気付いたのは道路の向かいの東側の家の高さが高い事。この高低差によって家の中が見えやすくなってしまうので、ご要望を満たす難易度がグッと高くなりました。プライバシーを満たしつつ光をとりこむためにどうすればいいのか?ぱっと思い浮かんだのは壁で囲った中庭のある家。そこに光の筒をつくる手法です。

プランニングではウチニワを壁で囲いプライバシーを確保し、高さを慎重に設定することで日照を確保したご提案をさせていただきました。外に開くのではなく、内に開くウチニワの家。リビングからすっと出入りできる空間は、家の中、家の外という枠を超えた新しい空間です。

タイコーならではのパッシブデザイン住宅がまた一つここに完成しました。

  • 玄関ホールとLDKが連続する大空間。
  • キッチンの背面収納は黒色にし、空間をぐっと引き締めます。
  • リビングにはアクセントでフローリングを貼り、合わせて照明もレイアウト。

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ARCHITECTURAL DATA

設計士
前田良
完成
2017年
所在地
大阪府泉佐野市
建築面積
64.91m2(19.63坪)
延床面積
111.87m2(33.84坪)
敷地面積
131.84m2(39.88坪)
建ぺい率
60%
容積率
200%
階数
2階
家族構成
夫婦+子供2人
構造
耐震構法SE構法
耐震等級
3(最高等級)
耐風等級
2(最高等級)
温熱等級
6
温熱地域区分
6地域
年間日射量地域区分
A4区分
用途地域
準工業地域
防火地域
法22条地域

ECO SPECS

省エネ性能の値

一次エネルギー消費量
588MJ/ (m2・年)
年間暖冷房負荷
177MJ/ (m2・年)
Q値(熱の逃げにくさ)
1.42W/m2K
UA値(熱の逃げやすさ)
0.44W/m2K
C値(すき間の面積)
0.6cm2/m2(想定値)
ηAH値(冬の日射熱取得量)
1.1
ηAC値(夏の日射熱取得量)
0.9

令和3年度自社基準

  • 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
  • Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6

年間の光熱費の比較

平均的な長期優良住宅
24.2万円 / 年

この住宅
20.1万円 / 年

17%節約

各種仕様

屋根 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.23 W/m2K 屋根熱損失合計 13.65 W/K
内側 高性能グラスウール16K|120㎜ 熱貫流率 0.37 W/m2K 壁熱損失合計 64.14 W/K
基礎 内側 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ 熱損失合計 13.93 W/K
開口部 U値1.56~2.09|Low-Eペアガラス 窓・ドア熱損失合計 44.52 W/K
玄関扉 U値=3.49
熱損失合計 138.43 W/K ÷ 外皮表面積合計 314.89 W/K = UA値 0.44 W/m2K
換気 熱交換型第一種換気システム 熱交換率 70 %
給湯 ガス潜熱回収型給湯機 効率 92.5 %
照明 すべての機器においてLEDを使用

一次エネルギー消費量

  この家の
一次エネルギー[MJ]
長期優良住宅の
一次エネルギー[MJ]
削減率
暖房設備 15451 22809 32.26%削減
冷房設備 4211 8851 52.42%削減
換気設備 2364 4195 43.65%削減
給湯設備 17790 24249 26.64%削減
照明設備 4565 13279 65.62%削減
調理その他家電設備 20809 20809 -
発電設備の発電量のうち自家消費分 - - -
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 - - -
65190 94192 30.8%削減
  • この家の一次エネルギー消費量 65190[MJ/年] ÷ 延床面積* 110.95m2587.56MJ/ (m2・年)
  • 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して28.3%削減

* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。

VOICE OF CUSTOMER

施主 H様

東大阪からは離れているから無理かな? でもダメ元が結果的に◎

実は他社さんで建てることに決まりかけていたのですが、ギリギリのタイミングでタイコーさんにお願いすることに。
家づくりをするにあたり、SE構法を採用している関西の工務店は一通り調べました。その中のひとつにタイコーさんも当然あったのですが、訪問はせずにいたんです。東大阪から泉佐野の現場に通ってもらえるかどうかが不安で。仮にいい感じで話が進んでも、結局は断られるんじゃないかと。それに、自分たちも東大阪へ打ち合わせに行くのは大変かなと躊躇していました。

でも、施工事例はいずれも私たち好みでしたし、あとで後悔するのはイヤだったので、ダメ元で訪問してみたんです。せっかくだから、やりいことは全てお伝えしました。そうしたら意外にも「全然かまわないですよ」と、拍子抜けするぐらい簡単な返事。帰り道の車中では既に「自分たちの夢を叶えてくれるはこの会社かもしれないね」と2人で話していたのを覚えています。

プラン依頼をするにあたっては、既に話をしていた他社さんと同様に、「真四角の家」「プライバシーの確保と防犯を考えてオモテから1階の窓が見えない」ということをお願いしました。そして、提案してもらったのが、中庭にウッドデッキのあるプラン。このスタイルはタイコーさんだけでしたね。また、プランだけでなく、内観についてもさまざまな要望を伝えました。仕事柄インテリアショップや雑貨屋さんを目にすることが多いため、仕事をしながら「自分が家をつくる時にはこうしよう」と思っていたことを全て。他社では色々と理由を付けて断られていたことも、ほぼ全てを実現してもらったことには大変満足しています。

途中、やりたいことが多すぎて、また素材ひとつひとつにこだわりすぎて、予算オーバーにもなりかけましたが、タイコーさんのおかげでなんとか乗り切った感じでした(笑)。また、私たちにはわからない日射取得や遮蔽、風の通り道など四季を通して快適に暮らす知恵に関しては、シミュレーション動画などを提示していただきながら、具体的な提案をしてもらい、安心して進めていく事が出来ました。

今思い返すと「家づくりは人とのめぐり合わせ」、施主と施主のセンスを理解し提案できる作り手とのコミュニケーションがいちばん大事なのではないでしょうか。「キッチンカウンターをモルタル仕上げにしたい」と要望した際も、他社さんは「えっ!?」と驚いて尻込みされたのですが、タイコーさんは「面白いですね、やりましょう」と、私たちが望むテイストを即座に理解してもらえましたし。この出会いに到るまでの10ヶ月近くも無駄ではなかったと感じています。

MUSIC FOR THIS HOUSE

Mayor Of Simpleton

by XTC

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