施工事例

WORKS

LAスタイルの家

東大阪の閑静な住宅地に佇む邸宅。

敷地は西向きではあるものの、南側に隣接する公共施設とは約8m離れており、南からの採光も期待できました。自然エネルギーを利用するパッシブデザイン住宅を設計するには最適の敷地です。したがって、7間(12.7m)と大きく取った南面間口には太陽の光と熱を取り入れる窓を多く設け、反対に西側には開口部は極力設けずシャープな印象に。LAスタイルをご希望の住み手のために、インディゴブルーのガルバリウム鋼板、白のリシン吹付、木製サイディングを使用し、素材感も引き立てました。21帖のLDKは10帖の吹き抜けを介して2階のフリースペースと繋がり、SE構法ならではの大空間、そして開放感です。

ブルーをポイントにした3色は、室内でも各所に取り入れることで、統一感のある素敵な空間となりました。

 

  • インディゴブルーに包まれたエントランス。
  • エントランスからは仕切りなくLDKへと繋がる。
  • 鉄骨階段が印象的なリビングには吹き抜けを設け、開放的に。

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ARCHITECTURAL DATA

設計士
山村恭代
完成
2018年
所在地
大阪府東大阪市
建築面積
82.88m2(25.07坪)
延床面積
119.46m2(36.14坪)
敷地面積
212.38m2(64.24坪)
建ぺい率
60%
容積率
160%
階数
2階
家族構成
夫婦+子供3人
構造
耐震構法SE構法
耐震等級
3(最高等級)
耐風等級
2(最高等級)
温熱等級
6
温熱地域区分
5地域
年間日射量地域区分
A4区分
用途地域
第一種住居地域
防火地域
準防火地域

ECO SPECS

省エネ性能の値

一次エネルギー消費量
605MJ/ (m2・年)
年間暖冷房負荷
221MJ/ (m2・年)
Q値(熱の逃げにくさ)
1.53W/m2K
UA値(熱の逃げやすさ)
0.42W/m2K
C値(すき間の面積)
0.6cm2/m2(想定値)
ηAH値(冬の日射熱取得量)
1.6
ηAC値(夏の日射熱取得量)
0.8

令和3年度自社基準

  • 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
  • Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6

年間の光熱費の比較

平均的な長期優良住宅
34万円 / 年

この住宅
23.9万円 / 年

30%節約

各種仕様

屋根 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.23 W/m2K 屋根熱損失合計 19.15 W/K
内側 高性能グラスウール16K|120㎜ 熱貫流率 0.37 W/m2K 壁熱損失合計 90.12 W/K
オーバーハング床 内側 高性能グラスウール16K|210㎜ 熱貫流率 0.27 W/m2K オーバーハング床熱損失合計 1.95 W/K
基礎 内側 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ 熱損失合計 16.28 W/K
開口部 アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値2.00~2.33W/㎡・K] 窓・ドア熱損失合計 52.55 W/K
玄関扉 断熱玄関ドア [U値2.33W/㎡・K]
熱損失合計 180.05 W/K ÷ 外皮表面積合計 433.68 W/K = UA値 0.42 W/m2K
換気 熱交換型第一種換気システム 熱交換率 75 %
給湯 ガス潜熱回収型給湯機 効率 92.5 %
照明 すべての機器においてLEDを使用

一次エネルギー消費量

  この家の
一次エネルギー[MJ]
長期優良住宅の
一次エネルギー[MJ]
削減率
暖房設備 26928 46961 42.66%削減
冷房設備 1849 4842 61.81%削減
換気設備 2727 4870 44%削減
給湯設備 20339 27810 26.86%削減
照明設備 5569 16497 66.24%削減
調理その他家電設備 21241 21241 -
発電設備の発電量のうち自家消費分 - - -
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 - - -
78653 122221 35.6%削減
  • この家の一次エネルギー消費量 78653[MJ/年] ÷ 延床面積* 130.02m2604.93MJ/ (m2・年)
  • 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して26.2%削減

* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。

VOICE OF CUSTOMER

施主 H様

いろんな会社の家づくりを見てきたからこそ選んだタイコーさん。

夏は暑がりなのに、冬は寒がりなんです。最初は「全室に床暖房が欲しい」と言っていたくらいですから。だから、リビングと土間がつながったプランを提示されたときには「えっ、これって寒くない?」と驚きましたね。その不安を恐る恐るタイコーさんに質問してみると「大丈夫ですよ」との返事。心配ではありましたが、その言葉を信じるしかなかったです。

ところが、実際に住んでみると冬は一日中、家中が暖かくて驚きました。稼働しているのはリビングのエアコン1台だけなのに、お風呂の脱衣所まで暖かくて。さすがに必要だろうと取り付けた寝室のエアコンは、結局スイッチを入れずにひと冬を過ごしてしまいました。「家が温かいと、冬の暮らしがこんなに楽なのか」と、以前の家での暮らしを思い出してしみじみと感じました。

実はタイコーさんとは家業のつながりで、私の祖父の代からのお付き合いなんです。タイコーさんがつくる家はたくさん見てきましたし評判も知っていたので、自分が家を建てるならタイコーさんで、と考えてはいました。もちろん、耐震も断熱もしっかりとした性能の家であるため、相応の価格であることも覚悟はしてましたが(笑)。でも、価格を抑えた住宅とは、見えないところのつくりがやはり全然違うんですよね。仕事柄ついつい気になってしまうんで、そこは妥協したくなかったんです。

ハウスメーカーの展示場には、もっぱら家の細部のアイデアを見るための「ネタ集め」で見て回りました。子どもたちのフリースペースづくりなどの参考になりましたね。タイコーさんと打ち合わせをするときにも、「あそこで見たこれ、こっちで見たあれ」と、それまで見てきて気になったものを、とりあえず全て伝えた感じです。それと、今はどこのメーカーも断熱性能には力を入れているので、その勉強にもなりました。ただ、展示場の家はサイズがどれも大きすぎて非現実的。そこだけは参考にならずでした。

現実的に考えると、大きすぎる家は掃除も大変。また、2階の子供部屋を広く作ってもいつかは独立するだろうし、歳をとって2階に上がるのが億劫になると「開かずの間」になってしまうだろうから、最小限の広さに抑えました。逆に、将来は1階だけで生活が完結できるように、リビング、寝室、水まわりはすべて1階に設けています。

雑誌やインターネットで見て素敵と思える家と、実際に住んでみて暮らしやすい家とは違うと思うんです。写真で見て「かっこいい!」と思っても、よくよく考えたら「これ、非現実的やん」な家って結構ありますよね。やはり、自分たちが住むことをイメージした生活しやすい家を、設計士さんと相談しながら作り込んで行くのがいちばん大切だと思いますよ。

MUSIC FOR THIS HOUSE

Daydream

by The Lovin' Spoonful

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