施工事例
WORKS
勾配天井の家
「バルコニーとリビングが繋がる開放的な家にしてほしい」それがオーナー様のご要望でした。
静かな低層の住宅地の中にある北向きの敷地。南隣地は既存の建物があるため、採光が難しく、また北・東の二方からの外壁後退や軒高制限等の規制が厳しく、しっかりと高さや配置を検討していかないといけませんでした。
プランニングでは、より開放的なリビングを実現するために勾配屋根の2階LDKをご提案させていただきました。キッチンとアイランドのような作業台を分離して設け、パントリー、バルコニーへと回遊できる家事動線を確保。また、TVボードや収納を壁一面に集約することですっきりとしたリビング空間を実現しました。勾配天井によって東側にロフトを作りだし、朝日が差し込む心地の良い空間となりました。LDKと繋がるバルコニーは格子で覆い、プライバシーの確保を図ることで、様々な用途に使えるアウトドアリビングとしての機能を持たせました。
タイコーならではの勾配屋根のパッシブデザイン住宅がまた一つここに完成しました。
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 前田良
- 完成
- 2019年
- 所在地
- 大阪府高槻市
- 建築面積
- 57.96m2(17.53坪)
- 延床面積
- 115.94m2(35.07坪)
- 敷地面積
- 121.34m2(36.63坪)
- 建ぺい率
- 50%
- 容積率
- 100%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+子供2人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 6
- 温熱地域区分
- 5地域
- 年間日射量地域区分
- A3区分
- 用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 防火地域
- 法22条地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 653MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 238MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.53W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.45W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.6cm2/m2(想定値)
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 1.4
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 1
令和3年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 30.3万円 / 年
- この住宅
- 22.6万円 / 年
約25%節約
各種仕様
屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.23 W/m2K | 屋根熱損失合計 13.81 W/K | |
---|---|---|---|---|---|
壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 71.86 W/K | |
基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 12.69 W/K | ||
開口部 | 窓 | 樹脂サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.05~1.74W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 55.31 W/K | ||
玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値3.49W/㎡・K] | ||||
熱損失合計 153.67 W/K ÷ 外皮表面積合計 344.9 W/K = UA値 0.45 W/m2K |
換気 | 熱交換型第一種換気システム | 熱交換率 75 % |
---|---|---|
給湯 | ガス潜熱回収型給湯機 | 効率 92.5 % |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 |
一次エネルギー消費量
この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 25162 | 38469 | 34.59%削減 |
冷房設備 | 1749 | 4176 | 58.12%削減 |
換気設備 | 2271 | 4270 | 46.81%削減 |
給湯設備 | 18699 | 27081 | 30.95%削減 |
照明設備 | 4903 | 14618 | 66.46%削減 |
調理その他家電設備 | 20903 | 20903 | - |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | - | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 73687 | 109517 | 32.7%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 73687[MJ/年] ÷ 延床面積* 112.92m2 ≒ 652.56MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して20.4%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。