施工事例
WORKS
L字型の家
「暖かく快適で使い勝手のいい家」がオーナー様のご要望でした。
静かな住宅地の中にある南西向きの建築地。方位の角度がふっていることから、陽の入り方をしっかりと検討すべき敷地でした。プランニングでは南からの光を最大限に享受するために南東側隣地の建物より前に飛び出すように配置し、飛び出た部分に吹き抜けを設けました。使い勝手の中でご提案としては回遊できる動線。対面キッチンの後ろから、そしてホールから、水回り、ユーティリティへアクセスできます。2階のホールは吹き抜けに面してゆったりと確保しているので、第2のリビングとしてお使いいただけます。
豊かな自然の恩恵を取り込むことのできる「L字型の家」。タイコーならではの快適なパッシブデザイン住宅がまたここにひとつ完成しました。
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 山村恭代
- 完成
- 2019年
- 所在地
- 大阪府豊中市
- 建築面積
- 109.85m2(32.23坪)
- 延床面積
- 137.82m2(41.69坪)
- 敷地面積
- 190.78m2(57.71坪)
- 建ぺい率
- 60%
- 容積率
- 174%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+子供2人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 6
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種中高層住居専用地域
- 防火地域
- 法22条地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 309MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 124MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.35W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.45W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.8cm2/m2
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 2.7
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 1.1
令和3年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 24.5万円 / 年
- この住宅
- 11.6万円 / 年
約53%節約
各種仕様
屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.22 W/m2K | 屋根熱損失合計 15.86 W/K | |
---|---|---|---|---|---|
壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 73.13 W/K | |
オーバーハング床 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.26 W/m2K | オーバーハング床熱損失合計 0.65 W/K | |
基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 15.64 W/K | ||
開口部 | 窓 | アルミ樹脂複合サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.52~1.7W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 63.36 W/K | ||
玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値2.33W/㎡・K] | ||||
熱損失合計 168.64 W/K ÷ 外皮表面積合計 378.48 W/K = UA値 0.45 W/m2K |
換気 | 熱交換型第一種換気システム | 熱交換率 70 % |
---|---|---|
給湯 | 電気ヒートポンプ給湯器(オール電化) | |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 |
一次エネルギー消費量
この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 11844 | 26482 | 55.28%削減 |
冷房設備 | 5775 | 10551 | 45.27%削減 |
換気設備 | 2768 | 5279 | 47.57%削減 |
給湯設備 | 14506 | 25091 | 42.19%削減 |
照明設備 | 6177 | 16208 | 61.89%削減 |
調理その他家電設備 | 21241 | 21241 | - |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | -18316 | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 43995 | 104852 | 58%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 43995[MJ/年] ÷ 延床面積* 142.43m2 ≒ 308.89MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して62.3%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。
PRIZEこの住宅の受賞・認定歴
LIXILメンバーズコンテスト2021地域最優秀賞
VOICE OF CUSTOMER
施主 H様
気温差の無い室内環境のおかげで朝起きるのがつらくなくなり、布団からすぐに出られるようになりました。
もともと一軒家に住んでいましたが、冬の室内が寒いなと感じていたこともあり、次に住み替えをするとしたら暖かい家がいいなと思ったのが、住まいを探すきっかけでした。色々な工務店を調べていく中で、タイコーさんは高気密高断熱もパッシブ設計もしてくれて、程よくおしゃれな印象だったのが決め手でした。一番の要望はとりあえず寒くないこと、吹き抜けがほしかったこと、吹き抜け越しの階段をつくること。それからリビングと部屋干しスペースを分け、遊ぶスペースも個別で確保して部屋ごとに役割を分けたかったのも大きかったです。微調整を何度もしてもらいつつ現在の間取りに落ち着きました。
冷暖房の効きは以前の家とは全然違います。日中は子どもたちが眩しいぐらいだ、と言うほど明るいです。光熱費も以前よりも格段に安くなりました。吹き抜けがあると寒いなんてことをよく見聞きしますが、全く寒さは感じません。朝2時間ほど暖房を付けただけで昼間は十分あたたかく、ご提案いただいたエアコンON・OFFのアドバイスを参考に暮らしています。
ライフスタイルに関しては、朝起きるのがつらくなくなり、布団からすぐに出られるようになりました。あとは以前の家だと子供が夜に廊下に出て2階へ上がるのを怖がっていたのですが、今の間取りだとリビングから2階へ行けるので1人で上がれるようになりましたね。それと、風邪はひきにくくなったように感じます。気温差がないおかげでしょうね。
インテリアの中で1番のこだわりはキッチン背面の扉です。棚の微調整や動線はたくさん打合せをしました。あとはキッチン台の作業カウンターを広めにとりました。キッチンを広くしたことによって、子どもたちがキッチンに入ってきても、「あっちに行って」とは言わなくなりました。広々使えるので用意もすすんでするようになってくれました。お友達と料理もしやすくなりましたし、快適に使っています。後悔と言えばキッチンから手洗い場へ行く際に家事場が見えてしまうので、部屋の配置を変えればよかったかな、というぐらい。あとは本当に満足しています。
これからの暮らしが本当に楽しみです。