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2022年8月27日

レポート

SE金物ができるまで|くくのちプロジェクト

こんにちは、タイコーの池本です。

先日はくくのちグループでSE構法に欠かせない【柱脚金物】に関わる工場の見学に行ってまいりました!

柱脚金物とは柱の脚に使用するもので、基礎に埋め込んで設置します。住宅が完成すると隠されてしまいますが、縁の下の力持ちとしてかなり活躍してくれています💪

熊本地震に代表されるような震度6や7クラスの地震が来ると、建物の柱に非常に大きな「引抜き力」が加わります。大地震で倒壊している建物を見ると、柱が土台から引き抜かれている現象を多く目にします。「SE構法」では専用の柱脚金物を使用、高強度なアンカーボルトと相まって一般在来工法の約5倍の強度を確保しています。

今回はSE柱脚金物をはじめとする金物の加工・溶接・塗装の現場をレポートさせていただきます✨

まずは野島角清製作所さんの工場を見学させていただくことに。

こちらでは金物のプレス自動加工、金型製作をおこなってらっしゃいます。

ガッシャン、ガッシャンとプレス加工を行う様子。淡々とこなされていく作業、ずっと眺めてしまいます。

こちらはSE柱脚金物を加工する機械。

作業効率や強度について考えながら金型をつくっていき、もしうまくいかなくても自社で金型を製作しているのですぐに修正が可能なのだとか。

続いては溶接を行う有限会社芳賀溶接工業さんのもとへ

まずはこのように仮止めとして、端に点々と軽く溶接します。(写真はSE梁部の金物)

その状態で機械に溶接を任せます。この1台で1日400個ほどの金物を溶接していくとのことでした。

すべて機械が溶接作業を行い、スパッタ(アーク溶接中に飛散する溶融金属の微小粒子のこと)除去のみ手作業で行います。

こちらは溶接完了したSE梁部の金物。塗装前の状態を見ることがなかなかないので、新鮮でした。

溶接を終えると次は塗装!ということで続いては株式会社織原塗化工場さんのもとへ。

まず工場に入ると見えたのはレーンに沿ってゆっくり動く金物たち。こちらの写真の金物はSEと関係ありませんが、SE金物も同様に手作業でセッティングされていきます。

塗装現場を見学していると、柱脚金物がちょうど流れてきました。

SE金物は168年、塩害地域であれば100年分の負荷をかけた状態でも品質を保つ『カチオン電着塗装』を行っています。

溶接・塗装を終えると野島角清製作所さんのもとに完成品が集まり、検品を行います。

倉庫にはナナメの梁部の金物も保管されていました。いつでも出荷可能とするために、細かく角度が違う金物がズラッと並んでいました。

こちらが塗装までを終えた柱脚金物の完成品。ここまでの作業過程を知った後に見ると、手間隙かけられてつくられた金物への信頼度が高まりました。もちろん金物だけではなく住宅に関わる全ての部材にはプロの熱意が込められているんだなと改めて感じることができました。

 

ここまできたらアンカーボルトの加工現場も見に行こう!と意気込む仁九郎社長。

冬頃に見学予定ですので、そのときにはまたレポートを書きますのでお楽しみに~♪

 

 

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