大阪府八尾市「帆の家」1stプレゼン

こんにちは、タイコーの田中です。

先日は大阪府八尾市T様邸 題して「帆の家」のファーストプレゼンを行いました。

まるで風を受ける船の帆のように南面に対して勾配を高く持っていき、直射日光と風を享受できるよう考えさせていただいたプランです。

下の動画は真冬（1月20日）の敷地に対する日照シミュレーションですが、南側隣地には近接して二階建て住宅が建つため、南からの日射取得が難しい敷地であることが分かります。大阪の住宅が密集する地域にはよく見られる敷地です…

そんな中で、幸いにも隣地建物が一部バルコニーで高さが抑えられているため、建物をかわして直射日光が当たる位置に集中して窓を配置。

実際に建物に対する日照シミュレーションがこちら。

8時～13時過ぎごろまではしっかりと直射日光が入っていっている事が分かりますね。

しっかりと直射日光の入る位置に窓を取ってあげることで冬場無暖房で室温が約5℃も上がるというシミュレーション結果が出ています。

下図は朝6時～8時の2時間だけ1・2階のエアコンを同時に稼働させた場合の室温シミュレーションです。朝のたった２時間の暖房で深夜まで室温20℃以上をキープしてくれるのです。自然の暖房器具である太陽の熱、利用しない手は無いですね。

ちなみに…「窓」は「外壁」に比べて熱の出入りが激しいため、直射日光が入らない場所の窓は極力小さくすることで断熱・気密性能を担保することも重要です。

さて、そんなT様邸、次回はプランに対するフィードバックを受けた上でのセカンドプレゼンです。どのようなプランになっていくのか・・・？皆さまお楽しみに！

▲内観イメージ。東側にずらりとサンルーム・バルコニーを配置し、グリーンを育てられる想定です。

－補足―
【T様邸の性能値】
Q値（熱の逃げにくさ）1.64W/㎡・K
UA値（熱の逃げやすさ）0.44W/㎡・K
C値（すき間の面積）0.6㎠/㎡（想定値）
ηAH値（冬場どれだけ日射熱を取り込めるか）2.1
ηAC値（夏場どれだけ日射熱を取り込むか）0.9

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