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サーモカメラでパッシブデザインを実証

こんにちは、株式会社タイコーアーキテクトの前田です。

ずいぶんと温かくなり春めいてきましたね。

さて、もう冬は終わりですが、今年の1月20日、高性能サーモカメラを用いて1日を通しての日照と無暖房での室温変化を撮影・検証しました。(過去10年間の気象データを見て一番寒いのが1月20日ごろなので、弊社では普段のご提案の中でも冬は1月20日での日照シミュレーション、室温シミュレーションを行っています。)

サーモカメラの画角が思った以上に狭かったのでリビングを映そうと思うと階段部分にどーんとカメラを据えなければならず、朝6時~夕方18時まで、階段を通る時にズレないか、子供が倒してしまわないか、ヒヤヒヤしながらの撮影になりました(笑)

サーモカメラだけでは画角が狭すぎて分かりづらいのでGoProでも合わせて定点撮影。なんだかハイテク感がすごかったです。笑

その撮影の結果がこちら。

やはり少しずつ画角がずれているのはご愛嬌ということで・・・笑

サーモカメラに着目して見てみると、日中は直射日光が入ってくるごとに画面が真っ赤になり、明らかに室温が上昇していることが分かります。フローリングは最も高いときで30℃強にまで上昇しています。

陽が沈んだ18時頃も画面はほぼ黄色。窓枠付近は18℃ほどですが、壁・床共に温度は約21℃と、冷たさを感じることがなく、温度の下がり幅はかなり小さく抑えられているのではないかと思います。

続いて温度変化を見てみましょう。

この日は10時前まで太陽がなかなか顔を出してくれず、深夜0時から温度が低下し続けています。が、断熱気密性能がUA値0.48、Q値1.68、C値0.5と高いことで、熱が外へ逃げにくく、室温の下がり幅を4℃ほどまでに抑えてくれています。外気温との差を見ると、その性能の高さが分かりますね。もう一度言いますが、無暖房の温度変化ですよ。

そしてやっと太陽が出てきた10時頃からは日没まで室温が上昇し続けていることが分かります。無暖房で約5℃の上昇です。これがパッシブデザインの設計手法のひとつ、日射取得の力です!(※この家のηAH(冬の日射熱取得量)は3.0)

実際朝方や夜間は室温が20度を下回り、体感としては少し肌寒いので暖房エネルギーが必要にはなりますが、そのエネルギー量を最小限に抑えられるのがパッシブデザインです。省エネかつ快適な住まいを実現できるのです。

実際こうして実証実験をしてみると、やっぱりパッシブデザインをしない手はないなと感じました。

 

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