施工事例
WORKS
尾根の家
奈良市の閑静な住宅街に位置する、北側が正面の敷地。敷地条件を最大限に活かし、光と借景に満ちた住まいを提案させていただきました。
外観は、端正なグレーのワントーン。リシン吹き付けとミーティア、パターンの異なるテクスチャを使い分けることで、シンプルながらも表情豊かな佇まいとしています。一見、北側への片流れに見える屋根は、実は南北に流れる三角屋根。重厚感とシャープさを兼ね備えたフォルムが、街並みに穏やかに馴染みます。玄関ポーチには、建物本体とお庭の「間」を繋ぐ贅沢な外部吹き抜けを創出。外観からは想像できない変化に富んだアプローチが、住まいへの期待感を高めます。
1階は、プライベートな居室と愛猫への優しさを込めたフロアです。暗くなりがちな北側の廊下には、アプローチに面した壁の足元に窓を配置。自然光を取り込みつつ、帰宅時に愛猫が廊下でくつろぐ姿を外からも感じられる、愛猫との繋がりを大切にした動線設計としました。また、建物裏側に広がる緑豊かなお庭は、寝室から直接その景色を愉しみ、出入りすることも可能。日常の中で四季の移ろいを身近に享受できる計画です。
生活の中心となるLDKは、採光と眺望を最優先に考え2階に配置。南側のお家よりも宅盤が上がっている敷地特性を活かし、大開口の窓からは遮るもののない山並みの借景を室内に取り込んでいます。勾配天井によって縦への開放感を強調したリビング・ダイニングに対し、キッチンはあえて天井高を抑えることで、一続きの空間の中に「寛ぎ」と「集中」のメリハリを生み出しています。
さらに、2階には愛猫たちが自由に遊べる専用のキャットスペースや、効率的な家事動線を集約。収納下部を活用した猫用トイレの配置や、扉に設けた専用の開口など、人と猫が心地よい距離感で共生できる工夫を随所に散りばめました。リビングから繋がるバルコニーは、正面からは見えない位置に配することで端正な外観を守りつつ、直射日光を避けて寛げる「半屋外のリビング」として機能します。
ご夫婦のこだわりと奈良の風景が美しく溶け合う「尾根の家」。
タイコーならではのパッシブデザイン住宅が、またひとつここに完成しました。

- リシン吹き付けとミーティアを使い分け、同じカラーでも陰影のある豊かな表情に。

- 外部吹き抜けを設けた玄関ポーチ。住宅と庭をゆるやかにつなぐ、ゆとりある中間領域となっています。

- タイル張りの飾り棚のある造作収納。足元の窓から覗く石垣が、空間に彩りを添えています。

- 暗くなりがちな1階廊下には、玄関アプローチに面した足元の窓を配置。

- 南側のお家よりも宅盤が上がっている敷地条件を活かし、大きな窓から借景を楽しめるLDKに。

- ダイニング・リビングは勾配天井、キッチンは天井高を抑えて空間にメリハリを。

- 背面壁にはエコカラットプラスを採用。木張り天井との組み合わせで、落ち着きのある空間に。

- リビングの隣には、バルコニーやキャットスペースに加え、水回りも集約しています。

- 北側に設けながらもファサードから見えない位置とすることで、すっきりとした外観を実現。

- 一面鏡の上下にはセラール セレントを採用。上品でお手入れしやすい仕上がりです。
Room Tour
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 中瀬由子
- 完成
- 2023年
- 所在地
- 奈良県奈良市
- 建築面積
- 81.98m2(24.8坪)
- 延床面積
- 151.54m2(45.84坪)
- 敷地面積
- 268.16m2(81.12坪)
- 建ぺい率
- 40%
- 容積率
- 60%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+猫4匹
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 6
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 防火地域
- 法22条地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 550MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 180.64MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.75W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.44W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.6cm2/m2(想定値)
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 1.9
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 0.9
令和7年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 28.7万円 / 年
- この住宅
- 25万円 / 年
約13%節約
各種仕様
| 屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.21 W/m2K | 屋根熱損失合計 15.74 W/K | |
|---|---|---|---|---|---|
| 壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 85.57 W/K | |
| 基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 31.54 W/K | ||
| 開口部 | 窓 | 樹脂サッシ |Low-Eペアガラス [U値1.31~1.50W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 52.12 W/K | ||
| 玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値2.15W/㎡・K] | ||||
| 熱損失合計 184.97 W/K ÷ 外皮表面積合計 422.9 W/K = UA値 0.44 W/m2K | |||||
| 換気 | 熱交換型第一種換気システム | |
|---|---|---|
| 給湯 | ガス潜熱回収型給湯機 | |
| 照明 | すべての機器においてLEDを使用 | |
一次エネルギー消費量
| この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
|---|---|---|---|
| 暖房設備 | 17602 | 33382 | 47.27%削減 |
| 冷房設備 | 7397 | 12657 | 41.56%削減 |
| 換気設備 | 5285 | 5146 | -2.7%削減 |
| 給湯設備 | 18055 | 25091 | 28.04%削減 |
| 照明設備 | 6572 | 17767 | 63.01%削減 |
| 調理その他家電設備 | 21241 | 21241 | - |
| 発電設備の発電量のうち自家消費分 | - | - | - |
| コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 76152 | 115284 | 33.9%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 76152[MJ/年] ÷ 延床面積* 138.39m2 ≒ 550.27MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して32.9%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。
VOICE OF CUSTOMER

施主 M様
タイコーさんは納得がいくまで細かく、柔軟に対応してくれました。
―― 家づくりを始めるきっかけは?コロナ禍での働き方の変化ですね。もともと大阪市内に住んでいましたが、夫婦共に在宅勤務がメインになり、賑やかな市内に住み続ける必要がなくなりました。もともと2人とも田舎育ちだったので、もっと静かな環境で暮らしたいなと。地元の奈良へ移住し、まずは近隣の賃貸に住んで環境を確かめてから、本格的に戸建てを検討し始めました。
―― 数ある工務店の中から、タイコーを選んだ理由は?
最初は住宅展示場へ行きました。大手ハウスメーカーさんの家も素敵でしたが、どこか決まった型にはめられているような気がして、金額も含めてしっくり来なかったんです。そこで改めてネットで「自分たちの好きなように設計できる」「猫との暮らしに対応してくれる」「高気密・高断熱・耐震性の高さ」という3つの軸で検索し、タイコーさんを見つけました。
―― 最終的な決め手は何でしたか?
自由度の高さですね。他社さんでは打ち合わせ回数に制限があることもあると聞きましたが、タイコーさんは納得がいくまで細かく、柔軟に対応してくれました。また、実際にタイコーさんで建てた家を見学させてもらった際、冬なのに結露が一切なく、断熱性気密性の高さを肌で感じたことも大きかったです。工事を見学した際に大工さんも「タイコーさんはスペックも対応も間違いないですよ」と太鼓判を押してくれました(笑)。
―― プランニングで特にこだわった部分は?
実は、最初の提案からかなり変更してもらったんです。もちろん自分たちの要望を聞いてもらって上がってきたプランではあるんですけど、1階リビングの予定だったのが南側の景色を最大限に活かすため2階リビングに。ベランダにする予定だった場所を室内の「キャットスペース」に変更したり、階段をスケルトンにしたり。
勾配天井のデザインや、スタイリッシュなインテリアの好みも中瀬さんや中野さんがしっかり汲み取って、はっきりとアドバイスをくれたので安心してお任せできました。打ち合わせ以外もメッセージで細かく相談できたり、ショールームにも何度も同行していただいたりと、不安なく家づくりを進めることができました。
―― 工事中は現場にもよく足を運ばれたそうですが、いかがでしたか?
当時、現場のすぐ近くに住んでいたので、毎週のように見学に行きました。大工さんと直接お話ししながら、家が少しずつ形になっていく経過を見るのは本当に楽しかったです。そのおかげで、完成した時にはもうすでに家に愛着が湧いていましたね。
―― 実際に住んでみて、住み心地はいかがですか?
快適ですね。高断熱高気密のお家なので、冬でも日が差し込めば2階はエアコンなしで過ごせるほど。夏もエアコンなしでも「灼熱」のような暑さにはなりませんし、エアコンをつければ奥まったところにある脱衣室も問題なく使えます。家事動線も良いし、乾太くん(ガス乾燥機)や大型の食洗機、自分たちのライフスタイルに合わせた設備が大活躍しています。あとは何と言っても音響。こだわりの立体音響スピーカーを導入したのですが、リビングがライブハウスのようになるのが最高です(笑)。
―― これから家づくりをされる方にアドバイスをお願いします。
家づくりはデザインだけでなく、性能や提案力、対応力などのバランスが大切だと思います。私たちは「ゼロから考える」というプロセスを楽しみましたが、タイコーさんはそれに応えてくれる柔軟性があります。こだわりがある人ほど、タイコーさんは合うんじゃないでしょうか。


















