施工事例
WORKS
山の見える家
オーナー様のご要望は「建築地に寄り添った家づくり」でした。
山の麓の傾斜地に位置する建築地は、約270㎡と大きく、比較的自由な配置計画が可能でした。そこで、南西側道路に対して角度を振り、南に正対して建物を配置。ご要望の1階リビング上部に吹き抜けを設け、窓をたっぷりと取ることで冬場の太陽の光と熱を最大限に確保するご提案。カジュアルなインテリアは随所にオーナー様のこだわりが感じられ、ご家族の暮らしぶりが写真からも伝わります。2階ホールからは山の風景を眺めることができる「山の見える家」。
周囲の景観に馴染んだ、タイコーならではのパッシブデザイン住宅がまたひとつ完成しました。
ARCHITECTURAL DATA
- 設計士
- 前田良
- 完成
- 2020年
- 所在地
- 大阪府南河内郡
- 建築面積
- 72.87m2(22.04坪)
- 延床面積
- 109.06m2(32.99坪)
- 敷地面積
- 290.58m2(87.90坪)
- 建ぺい率
- 60%
- 容積率
- 200%
- 階数
- 2階
- 家族構成
- 夫婦+子供2人
- 構造
- 耐震構法SE構法
- 耐震等級
- 3(最高等級)
- 耐風等級
- 2(最高等級)
- 温熱等級
- 5
- 温熱地域区分
- 6地域
- 年間日射量地域区分
- A4区分
- 用途地域
- 第一種住居地域+近隣商業地域
- 防火地域
- 法22条地域
ECO SPECS
省エネ性能の値
- 一次エネルギー消費量
- 454MJ/ (m2・年)
- 年間暖冷房負荷
- 177.1MJ/ (m2・年)
- Q値(熱の逃げにくさ)
- 1.45W/m2K
- UA値(熱の逃げやすさ)
- 0.49W/m2K
- C値(すき間の面積)
- 0.6cm2/m2(想定値)
- ηAH値(冬の日射熱取得量)
- 2.9
- ηAC値(夏の日射熱取得量)
- 0.8
令和3年度自社基準
- 一次エネルギー消費量 600MJ/(m2・年) 年間暖冷房負荷 180MJ/(m2・年)以下
- Q値 1.9W/m2K UA値 0.46W/m2K C値 0.6cm2/m2 ηAH値:2.5 ηAC値:1.0 BEI:0.6
年間の光熱費の比較
- 平均的な長期優良住宅
- 27万円 / 年
- この住宅
- 2.9万円 / 年
約89%節約
各種仕様
屋根 | 内側 | 高性能グラスウール16K|210㎜ | 熱貫流率 0.22 W/m2K | 屋根熱損失合計 12.68 W/K | |
---|---|---|---|---|---|
壁 | 内側 | 高性能グラスウール16K|120㎜ | 熱貫流率 0.37 W/m2K | 壁熱損失合計 55.81 W/K | |
基礎 | 内側 | 押出法ポリスチレンフォーム|55㎜ | 熱損失合計 13.01 W/K | ||
開口部 | 窓 | アルミ樹脂複合 |Low-Eペアガラス [U値1.52~1.89W/㎡・K] | 窓・ドア熱損失合計 66.47 W/K | ||
玄関扉 | 断熱玄関ドア [U値1.79W/㎡・K] | ||||
熱損失合計 147.97 W/K ÷ 外皮表面積合計 305.59 W/K = UA値 0.49 W/m2K |
換気 | 熱交換型第一種換気システム | 熱交換率 80 % |
---|---|---|
給湯 | 電気ヒートポンプ給湯器(オール電化) | |
照明 | すべての機器においてLEDを使用 |
一次エネルギー消費量
この家の 一次エネルギー[MJ] |
長期優良住宅の 一次エネルギー[MJ] |
削減率 | |
---|---|---|---|
暖房設備 | 14499 | 33238 | 56.38%削減 |
冷房設備 | 6035 | 12439 | 51.48%削減 |
換気設備 | 4668 | 4385 | -6.45%削減 |
給湯設備 | 18228 | 24713 | 26.24%削減 |
照明設備 | 6337 | 17514 | 63.82%削減 |
調理その他家電設備 | 21047 | 21047 | - |
発電設備の発電量のうち自家消費分 | -18204 | - | - |
コージェネレーション設備の売電量に係る控除量 | - | - | - | 52610 | 113336 | 53.6%削減 |
- この家の一次エネルギー消費量 52610[MJ/年] ÷ 延床面積* 115.94m2 ≒ 453.77MJ/ (m2・年)
- 国が基準値としている長期優良住宅の値 820MJ/ (m2・年)と比較して44.7%削減
* 計算に使用している延床面積は吹き抜け等の仮想床を含む面積となります。
VOICE OF CUSTOMER
施主 N様
暮らしながら家を育ていこうと、今も試行錯誤しています(笑)
ご主人:自然あふれる町並みに馴染む外観と、年を重ねても飽きないインテリアを突き詰めて、とことんこだわった家づくりでした。ウッドデッキに出て子供とおやつを食べたり、本を読んだり、椅子を出してぼうっとしてみたり、眠ってみたり。自然にあふれる町だからこそ外の空気を気軽に楽しめるお家になってすごく嬉しいです。家を建てる前から観葉植物を育てていましたが、家を建ててお庭を造ってみるとどんどん外で育つ木々にも愛着がわいてきて、また新たな趣味が増えました。奥さま:打ち合わせ中は前田さんの美的感覚を信用していました(笑)我々がやりたいと伝えたことが家の雰囲気に合っていないときはすかさず前田さんが「それはやめておきましょう」ってとめてくれる。自分たちのこだわりをむやみやたらに押し通すと、全体的なまとまりがなくなってしまうような気がします。
ご主人:選んだ土地と建てたい家のイメージを擦り合わせて、ちょうどいいところを狙う。つくり上げたい空間にまっしぐらにならず、周辺環境に合わせて考えていくことで良い家づくりができたとおもいます。フリースペースから山を借景として楽しめたり、庭の木々の緑や影がリビングに入り込んできたり、そういった自然の力で生活を豊かに感じられる家を作ることができてすごく嬉しいです。家は完成して終わりじゃなくて、どう暮らしていくかが肝心だと思うので、最初からあまりつくりこみませんでした。暮らしながら家を育ていこうと、今も試行錯誤しています(笑)